SARABANDE
サラバンド (SARABANDE)
フランスはメイアン作出の半八重咲の薔薇。
ココリコ(COCORICO)とムーランルージュ
(MOULIN ROUGE)の交配により産まれた
薔薇となる。
その朱色は鮮やかなもので、庭を引き立たせ
華やかな彩りを加えてくれる。サラバンドの
名称とは舞踏曲の一種であり、中世欧州にて
流行した三拍子で奏でられる古典舞曲に由来
している。次々と絶え間もなく花を咲かせる
蔓性のバラは、輪舞曲(ロンド)に相応しい。
バラというと、我々が普通にイメージをする
形状のものは花先が尖った高芯咲のスタイル
となるのだが、バラの原種のカタチとはこの
サラバンドの様な半八重咲の平咲スタイル。
イタリアの画家、サンドロ ボッティチェリ作
『ヴィーナスの誕生』は誰もが知る有名なる
絵画であるが、このヴィーナスの誕生を祝福
する二人の神が、向かって左側に描かれる。
誕生したヴィーナスに対し、力強くその息吹
を吹きかけているのは、『ゼファー』という
風神であり、豊穣をもたらす西風を生む神と
して知られている。
その横で同じ様にヴィーナス誕生を祝福して
ゼファーに抱き抱えられながら女性らしい姿
で息を吹きかけているのは、総ての花を司る
女神の『フローラ』である。
彼女はヴィーナスの誕生を祝しながら、バラ
の花を蒔いている。この時こそがバラという
植物が誕生した瞬間を描いている。
ご覧頂きたいのは薔薇の花の形で、この形が
バラの原種のカタチ、サラバンドと同じもの
となっている。
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和名 薔薇 (バラ)
洋名 ローズ (ROSE)
学名 ロサ チネンシス
(ROSA CHINENSIS)
品種 サラバンド (SARABANDE)
分類 バラ目、バラ科、バラ属
種類 多年生低木
草丈 80cm
開花 四季咲 春〜秋
花色 赤〜赤白班入り
花径 8cm (中輪)
花形 半八重咲
花弁 10〜15枚
系統 クライミング ()
芳香 微香
形態 木立性、蔓性
棘数 普通
耐病 弱い (うどんこ病、黒点病)
作出 フランス
作者 フランシス メイアン
(FRANCIS MEILLAND)
作年 1957年
言葉 美しさ
輝き
幸せ
撮影 中之島薔薇園
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