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ダチュラ 美しい猛毒の実、部屋に飾りたいが、叶わぬ理由


ダチュラ (DATURA)


ナス科、チョウセンアサガオ属の多年生植物
猛毒植物の朝鮮朝顔(チョウセンアサガオ)

この植物は、根、葉、茎、蕾、花、実、と
総てにアルカロイド系の神経毒を有するもの。


日本麻酔科学会のロゴマークにもなる植物で
これの毒は調合されて麻酔として利用される。
国内初の麻酔手術にはこのチョウセンアサガオ
が使われ、無事に手術は成功した事からロコに
なったのである。


私の家(マンション)には、知らず知らずの内に
色んな植物の種が集まっていて、猛毒のものも
いくつかある。


このチョウセンアサガオのトゲトゲもそんな中
に加えてやりたいと考えていたが、持ち帰らぬ
のには理由がある。


この実は、熟すと途端に破裂するのである。
四方八方に無惨にもこの実の残骸が飛び散る。
こんなのを部屋の棚に置いていて、破裂した
それが私の口の中に入り、モグモグゴックン
した日には、翌朝は目覚めないかも知れない。


完全密室殺人事件、もしくは服毒自殺などの
捜査が入る可能性もないとは言えない。


イガイガの棘だらけの美しいこの実は撮影に
だけにしておこう。


しかし、撮影しながらも凄いなと思うのは
全草が猛毒なのに、その葉に開いた虫食い
の穴の数が凄いところである。




和名 白花洋種朝鮮朝顔
   (シロバナヨウシュチョウセンアサガオ)
   朝鮮朝顔(チョウセンアサガオ)
洋名 ジムソン ウィード (JIMSON WEED)
   ダチュラ (DATURA)
学名 ダチュラ ストラモニウム
   (DATURA STRAMONIUM)
分類 ナス目、ナス科、チョウセンアサガオ属、
   シロバナヨウシュチョウセンアサガオ種
種類 多年生植物
   猛毒植物
草丈 30〜150cm
開花 夏〜秋
花色 桃、白、黄、橙
花径 10cm
花長 15〜50cm
毒性 トロパンアルカロイド、スコポラミン、
   ヒヨスチアミン、ピナンアルカロイド
   アトロピン
症状 幻覚症状、意識混濁、意識不明、頻脈、
   筋肉弛緩、錯乱、昏睡、呼吸停止、致死
部位 植物の全てが猛毒
   根、幹、枝、葉、花、実、種
原産 北米
渡来 明治時代(薬用植物として)
言葉 偽りの魅力
   あなたを酔わせる
備考 日本現存の最も危険な猛毒植物のひとつ
   犬猫子供には注意が必要
撮影 2024年10月2日
場所 大阪公立大学附属植物園

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