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ガガブタ 花弁に生えた毛は受粉協力者の安全の為に


鏡蓋 (ガガブタ)


キク目、ミツガシワ科、アサザ属に分類され
湖、沼、溜池などに生息する多年生浮葉植物
となる。以前に紹介したミツガシワとは近縁
の植物である。


花弁の内側の全体に毛が密集して生えている
のが特徴で、小型の蜂(ハチ)など吸蜜昆虫が
受粉の協力をして貰う代わりに、その安全性
を確保させる為のものとも考えられる。花は
水際近くにある為、風が吹けばコバチなどは
水面に落ちかねない。その時点で魚や肉食の
昆虫たちに襲われるリスクは非常に高い。


また、ガガブタは自己受粉しないタイプゆえ
花から花へと飛び回ってもらって受粉をする
事から大事な花粉を届けて貰う為には協力者
の命も大事にする為に花弁内には多くの毛が
あるものと考えられる。


植物にとって花は手段であり、実を結ぶ事が
最も大切なミッションである事をガガブタの
花は共生者サポートで教えてくれるのである。


さて、『ガガブタ』の名であるが、アクティブ
サークルの女性メンバーが、変な名でとても
可哀想だとこぼしてはいたが、漢字表記では
『鏡蓋』となる。ここでの『鏡』は水面を指し
その鏡面を表すもの。『蓋』とは水面上に多く
規則的に並ぶ葉を蓋と表現している。水面上
に葉が浮かぶ植物なら睡蓮も同じ様なもので
あるが、スイレンは葉が薄く大きいものだが
ガガブタの葉は厚みがある事から『蓋』との
表現をされているもの。昔の人の繊細な表現
がこの名に結びついていてとても面白い。




和名 鏡蓋 (ガガブタ)
洋名 ウォーター スノーフレーク
   (WINTER SNOWFLAKE)
学名 ニンフォイデス インディカ
   (NYMPHOIDES INDICA)
分類 キク目、ミツガシワ科、アサザ属、
   ガガブタ種
種類 多年生植物
   浮葉植物
草丈 10〜15cm (水面上)
開花 夏〜秋
花色 白
花径 10mm
花弁 5枚
雄蕊 5本
原産 日本、朝鮮、中国、台湾、東アジア、
   アフリカ、オーストラリア
言葉 純粋な心
撮影 2024年10月2日
場所 大阪公立大学附属植物園

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#大阪公立大学附属植物園

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ミツガシワ 形状は似るも違う分類の植物

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