PYRACANTHA
ピラカンサ (PYRACANTHA)
バラ目、バラ科、サンザシ属の多年生低木
元気いっぱい、たわわに実が成っているのは
ピラカンサとなる。
和名では、常盤山樝子 (トキワサンザシ)
と呼ばれるもので、常緑樹のことから常盤
(トキワ)が頭についている。
こんなにいっぱいの実がなったままなのは
『鳥たちはこれを食べないものなのか?』
と、疑問に思う事だろう。
一般に我々人や哺乳類が食べると有毒ながら
鳥類にはそれが無毒だという植物も少なくは
ない。鳥は空を飛べる生き物で遠方までにも
食べた後の種を広範囲にばら撒いてくれる。
だが、哺乳類は移動範囲が知れている事から
範囲拡大の助力にならんと、実を食べる権限
を付与されていないのである。
では、このピラカンサの実が、沢山成ってる
ままなのは何故かであるが、食べない訳では
なく、少しずつ餌がない時に啄む(ツイバム)
程度に抑えられている。
このピラカンサの実は未熟なうちは、鳥にも
有効となる毒があるので、鳥たちは少しずつ
しかこれを食べない。なのだが、発芽能力を
つけた二月の終わり頃から、毒が抜けていき
ヒヨドリ始め、ツグミ、シロハラ、アカハラ、
メジロなどの鳥たちが、毒無しの実を食べに
やってくるのである。
こうして、これらの鳥に食べて貰い、色んな
場所へその種を運んで貰い、新たな土地にて
芽吹くという、ピラカンサの戦略なのである。
この実は、緑、黄、橙、朱、赤へと色変化し
真っ赤なこの実こそが、毒無し食べ頃サイン
なのである。
和名 常盤山樝子 (トキワサンザシ)
常盤山査子 (トキワサンザシ)
橘擬 (タチバナモドキ)
洋名 ピラカンサ (PYRACANTHA)
ファイアソーン (FIRETHORN)
学名 ピラカンサ コッキネア
(PYRACANTHA COCCINEA)
分類 バラ目、バラ科、サンザシ属
種類 多年生低木
草丈 2〜3m
開花 春〜夏
花色 白
花径 10mm
原産 ヨーロッパ南部〜西アジア
言葉 美しさはあなたの魅力
愛嬌
場所 京都伏見、淀駅の周辺の民家
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