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樒 (シキミ)


アウストロバイレア目、マツブサ科、
シキミ属の常緑小低木で日本原産であり
本州から沖縄までに自生している


この樹木は、葉を傷つけると抹香の香りが
漂うため、線香の原材料に使われたりもし
『香』の文字を使われている名が複数ある。
香木 (コウノキ)、香柴(コウシバ)、
多香木(タコウボク)などがそれである。


仏事に多く使われ、仏前や墓前に供えられる
もので、寺院や墓地などによく植えられる。
抹香や線香の香りがする事から邪気払いの他
に、死臭消臭、そして墓荒らしする害獣から
死者を守る役割も果たしたもの。


この樹木は、その部位の全てが猛毒である。
そこに含まれている毒の成分はアニサチンと
呼ばれる神経毒であり、これに成る実の形が
スターアニス、つまり八角とよく似ている為
誤食による事故が起きるもので、その症状は
嘔吐、腹痛、下痢、痙攣、意識障害、を経て
昏睡状態に陥り致死となる。


毒物及び劇物取締法(毒劇法)とされており
このシキミが日本国内で唯一、『劇物』指定
されているもの。


死者の枕元へと供えられる時に使う一本花、
死水をとる際のその水に使われる葉、そして
死者を送り出す為に棺の中に敷き詰められる
葉にもこのシキミが使われる。冥界へと送り
出す死者への邪気祓いをこの植物は担う。


この樹木は、関ヶ原の小早川陣営の中にて
見つけたものである。



SHIKIMI

This is an evergreen small shrub native to Japan, belonging to the family Garryaceae, the family, the Ilex genus, and found from Honshu to Okinawa.

When its leaves are damaged, it emits a fragrance similar to incense, hence it's used in incense production and has several names containing the character for "fragrance" like Fragrant tree (Kōnoki), Fragrant firewood (Kōshiba), and Many fragrances tree (Takōboku).

It's widely used in Buddhist rituals, often offered at altars and graves, and planted in temples and cemeteries.

Apart from purifying negative energies, it also protects the deceased from scavengers and foul odors. However, all parts of this tree are highly toxic, containing a neurotoxin called anisatin, resembling star anise, leading to severe symptoms including vomiting, abdominal pain, diarrhea, seizures, unconsciousness, and ultimately death. It's the only plant in Japan designated as a "poisonous substance" under the Poisonous and Deleterious Substances Control Act.

Its leaves are used in various rituals related to death, such as being placed by the deceased's pillow, used in the water for purifying the body, and lining the coffin. This plant plays a role in purifying the deceased for their journey to the afterlife.

It was discovered within the Kobayakawa faction at the Battle of Sekigahara.


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JAPANESE STAR ANISE SEED


ブログをNOTEに描き始めて一年が経つ事から
新たなコンテンツを追加することとした。
よりボタニカル図鑑を目指していく記事として
AIを利用して生成させたイラストを追加をし
より植物の面白さを伝えられたなら本望である。


上記イラストに示す様に、一般の調味料として
利用される八角(ハッカク)の実とは見分けが
つかない程に似ている。直径30〜35mmの
実のものがハッカク、シキミは20〜25mm
とひと回り小さい。

片や調味料、片や猛毒種、くれぐれもお間違え
などなさらぬ様に。

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和名 樒 (シキミ)
   櫁 (シキビ)
   香木 (コウノキ)
   香柴 (コウシバ)
   多香木 (タコウボク)
   仏花 (ホトケバナ)
   仏前草 (ブツゼンソウ)
   墓花 (ハカバナ)
   花柴 (ハナシバ)
   花榊 (ハナサカキ)
洋名 ジャパニーズ スターアニス
   (JAPANESE STAR ANISE)
学名 イリシウム アニサタム
   (ILLICIUM ANISATUM)
分類 アウストロバイレア目、マツブサ科、
   シキミ属
種類 常緑小高木
   猛毒植物(劇物指定)
草丈 2〜5m
開花 3〜5月
花色 黄緑
花径 25〜30mm
原産 日本(本州〜沖縄)
言葉 猛毒
   甘い誘惑
   援助
撮影 岐阜県不破郡関ヶ原町

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