這柏槇
和名 這柏槇 (ハイビャクシン)
磯馴 (ソナレ)
岩垂杜松 (イワダレネズ)
洋名 クリーピング セダー
(CREEPING CEDAR)
学名 ユニペラス プロカンベンス
(JUNIPERUS PROCUMBENS)
分類 ヒノキ目、ヒノキ科、ビャクシン属
種類 常緑針葉低木
草丈 15〜45cm
開花 春〜夏
原産 日本
言葉 奪われることのない愛
保護
撮影 勧修寺
ヒノキといえば天を目指し高く伸びる樹木。
このハイビャクシンは、高さを持たず大地を
匍匐(ホフク)する様に横展開をしていく。
潮風などが厳しい海岸沿いや島の岩場などで
育つ為にこの様な形で成長していく樹形展開
は生存する為の樹木の選択だったと言えよう。
緑の海の様に地表を覆い尽くしてる姿は圧巻
な眺めである。
これが植えられていたのは、京都の勧修寺。
ここに生えるこの樹木は樹齢750年という
から驚きである。つまりこの畝り拡がるこの
光景は一本の樹木だけで構成されている。
勧修寺に訪れる者には、この這柏槇を目的に
訪れる者も少なくないという。
中央に大きく隆起している大きな塊があるが
これが本体、所々に小さな隆起も見られる。
全体の大きさは相撲の土俵並みの大きさで
この緑の絨毯が敷き詰められた形を成す。
緑の鮮やかなのが今年の新たなる芽である。
長い年月を経てすら新たに芽吹く姿にはその
力強さと生命力を感じてしまう。単純計算で
西暦1270年からこの寺を訪れる人々の目
に触れてきた、ある意味では御神木みたいな
存在なのである。