リュウキュウアサギマダラ 田中一村が絵に残した美しきものたち
琉球浅葱斑
(リュウキュウアサギマダラ)
チョウ目、タテハチョウ科、のチョウ類
本土で見るアサギマダラより少し小型の
チョウとなる。
日本では奄美大島以南の、沖縄の琉球地方
に生息する事からリュウキュウアサギマダラ
の名が付いている。
日本以外では、中国の南部から台湾を始め
インド、スリランカ、ミャンマーなど広く
分布している。
透明感の青み掛かったその美しい羽根から
『セイロン ブルー グラッシー タイガー』の
名が付いている。セイロン(現スリランカ)
の青みがかった硝子細工の様な縞模様の蝶
を表したとても美しい名前である。
この蝶が優雅に飛び回る姿はふわりふわり
としていて、我々ヒトが居ても逃げる様な
素振りは余り見せない。
この蝶には鳥なども襲いかかる事はない。
幼虫の時期に食用とする葉は、蔓茉莉花
(ツルモウリンカ)という種類の植物であり
これはキョウチクトウ科に属する有毒植物
である。ピロリジジンアルカロイド(PA)
と呼ばれるアルカロイド系の毒を有する為
に、他の虫は有毒なのでこれを食さない
事からその葉を奪い合う競争相手も居らず
葉を食べる毎に毒成分が蓄積していく事で
この幼虫や成虫を食すると、鳥自身に危険
が及ぶほどの毒なのである。
リュウキュウアサギマダラは、この葉のみ
を食する。他のチョウにも同じ様に毒草の
葉を食べる事で、鳥などの天敵に襲われる
事を回避しているのである。
和名 琉球浅葱斑
(リュウキュウアサギマダラ)
洋名 セイロン ブルー グラッシー タイガー
CEYLON BLUE GLASSY TIGER
学名 イデオプシス シミリス
(IDEOPSIS SIMILIS)
分類 チョウ目、タテハチョウ科、
マダラチョウ族、
リュウキュウアサギマダラ属、
リュウキュウアサギマダラ種
種類 チョウ類
分布 日本(奄美大島、沖縄)、中国、台湾、
インド、スリランカ、ミャンマー
食性 幼虫 ツルモウリンカの葉
成虫 ランタナ、センダングサ等の花蜜
体長 前翅長 40〜50mm
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#沖縄県久米島ネイチャーリポート
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田中一村の絵の中、よく見てみると
左上にリュウキュウアサギマダラの姿が
描かれているのがわかる
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