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河津桜


河津桜 (カワヅザクラ)


バラ目、バラ科、サクラ属の亜高木。


静岡市賀茂郡河津町に原木を持つ桜であり
大島桜(オオシマザクラ)、寒緋桜(カンヒ
ザクラ) との間での天然交配種となるもの。


寒い時期、他の桜が咲かない梅の花の時期に
開花する事でも知られている。


原産の河津町では河津桜並木が3kmの距離
に立ち並んで多くの観光客で賑わうという。


そんな河津桜を今回撮影したのは淀なる場所。


京都市内で唯一、河津桜並木を見られるのが
淀水路の遊歩道という事で、京阪電鉄の淀駅
の高架化に伴い、2002年に住民達の手に
より淀水路沿いに2本の河津桜が植えられた
のが、その始まりだとされていて、現時点で
その本数は200本を超える。


関西に住みながら、色々と調べて辿り着いた
こんなロケーションだったのだが、現地には
日本人よりも外国からの観光客の方が多くて
本当に驚かされる。さすがSNSの力である。
ガイドブックだと開花時期がズレたりもして
ガッカリなんて事もあるが、リアルタイムで
情報発信されるSNSの方が理に適っている。


いつものサークル活動、1時間ほど前に現地
に到着すると下見がてらルートをチェック。
ご年配の女性に尋ねたら、『そっちに向かう
から一緒に行きましょ』とテコテコ歩き出す。
なんて優しいんだ。まあ、早めに来てるから
良いかと、ついていく。何だか複雑に小道を
曲がりくねって行くのを、いつもの植物写真
を繰り返してルート記録にする。ヘンゼルと
グレーテルはパンを千切って迷子になったが
私のはそこら辺の植木を瞬時に最高の構図で
撮りまくる。これをトレースすれば道に迷う
事はないのである。


この先を左に行くと『水路に出るんよ』と
優しい道案内に感謝して、飲むつもりで購入
したカテキンたっぷりのお茶を差し上げた。


道案内をしてくださった女性が一週間前には
もう人が凄かったけれど、葉桜になってるよ
と言われた通りのものもあったが、まだまだ
いける桜もありそうであり安心した。仲間と
合流して、今年初の桜の花見を満喫した。


河津桜のその花の特徴となる立体的な美しさ
の理由は、全体に色変化がある事とされる。
咲き始めのものは花の中心部が白っぽいのが
咲き進んでいくと色濃い桃色へ変化していく。
それが如実に分かるのは雄蕊の色で、その花
の終わりかけのものは濃桃色となっている。




淀水路に集まった桜の花びらの流れは他では
見ることのできない眺めとなった。



和名 河津桜 (カワヅザクラ)
洋名 カワヅザクラ
   (KAWAZU-ZAKURA)
学名 セラサス カンザクラ
   (CERASUS KANZAKURA )
分類 バラ目、バラ科、サクラ属
種類 亜高木
草丈 5m
開花 冬〜春
花色 桃色
原産 日本、静岡県賀茂郡河津町
言葉 優美な女性
撮影 京都伏見、淀水路の遊歩道

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