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カミヤツデ 規格外サイズのヤツデの葉とは

紙八手 (カミヤツデ)


セリ目、ウコギ科、カミヤツデ属


地下茎を深く下ろして地上部を直立させ育つ
熱帯性の常緑低木で、樹高は3〜7mにまで
育つものとなる。


その神々しい程に巨大な葉姿を見たその時に
私は『神八手』(カミヤツデ)と誤認してた。
その葉は掌状に大きく広がるのは『八手』と
一緒であるが、その巨大な葉は12深裂まで
入る。大地に対し並行した形に葉は形成され
横風を完全に上手く逃す様に出来てて、雨は
強靭な葉脈骨格により耐えられる構造となる。
葉の大きさは大きいモノでは直径70cmと
そんな凄い葉なので絶対に『神八手』なのだ
と思っていた。植物園ではカナ表示されるが
漢字表記はされないところが多い為である。


『紙八手』が正解である。これは茎中にある
髄液を使って紙が作られる事に由来しており
学名『TETRAPANAX PAPYRIFER』を解説
してみると、


ギリシャ語の『TETRA』は『四つ』を表して
おり、この樹木の葉の付き方が4本となる事
『PANAX』は、ウコギ科植物である事を示し
『全てを癒すもの』を意味する言葉で『薬効』
に由来する言葉となっている。


一方の『PAPYRIFER』 とは『PAPYRUS』に
由来する『PAPYRI-』と、「-FER』『を持つ』
を組み合わせたものとなる。これらを纏めると
『紙をもたらす』という意味で、茎の髄液から
パピルス紙に似た紙が作られることを指しての
特性を云う。実際には中国ではこの髄を使って
『通草紙』(ツウソウシ)が古くから工芸品等
に使われてきたものである。


この植物の開花時期は、11〜12月と冬に
咲くもので、葉の位置の更に上に50〜60
cm程の花序を形成する。花の形はヤツデと
同じで可愛らしいモノとなる。





和名 紙八手 (カミヤツデ)
   通草 (ツウソウ)
   通脱木 (ツウダツボク)
洋名 ライス ペーパー プラント
   (RICE PAPER PLANT)
学名 テトラファナックス パピーリファー
   (TETRAPANAX PAPYRIFER)
分類 セリ目、ウコギ科、カミヤツデ属
種類 常緑低木
草丈 3〜7m
開花 11〜12月
花色 クリーム
花径 2cm
原産 台湾、中国
言葉 尊敬
   純潔
撮影 日本新薬 山科植物資料館

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