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秋唐松


秋唐松 (アキカラマツ)


キンポウゲ科、カラマツソウ属の多年生植物


日本では沖縄の一部の島を除く全域に自生。
朝鮮、中国、ロシアでも見られる。


このアキカラマツが、秋に咲かせる特徴的な
花の構造は独特なものである。


このアキカラマツの花は、小さくて繊細な花
が集まって咲く円錐花序を形成するもの。


円錐花序とは、複数の花が枝分かれしながら
ピラミッド状に広がって咲くスタイルのもの。

 
そしてこの花には、花弁は存在しておらずに
萼片が花弁の代わりをつとめるものの、非常
に小さく、淡緑色であまり目立たない。


その萼片を中心にして、細長い雄しべが多く
伸びており、花の中心から放射状に広がる。
この花の見た目として、この雄しべがとても
目立ち、繊細な美しさを演出している。


雄しべには多数の黄色い葯(やく)がついて
おり、風に揺れる事で花粉を放散する。


雌しべは花の中心部にありますが、雄しべ程
は目立たない存在となっている。


アキカラマツは、風媒花であり、風によって
花粉が運ばれては、他の花に受粉するもの。
この雄蕊の多さと細さとが、風媒花としての
適応を示すものとなっている。


別名にある『高遠草』(タカトウグサ)の名は
長野県伊予市高遠町にて、植物が多く見られ
た事に由来している。


牧草地に生えていた場合に、牛がこの植物を
食べない事から『牛嫌草』(ウシイヤグサ)の
の名もつく。どうやら苦すぎるためらしい。





和名 秋唐松 (アキカラマツ)
   高遠草 (タカトグサ)
   牛嫌草 (ウシイヤグサ)
洋名 レッサー メドウ ルー
   (LESSER MEADOW-RUE)
学名 タリクトラム マイナス
   (THALICTRUM MINUS)
分類 キンポウゲ目、キンポウゲ科、
   カラマツソウ属、アキカラマツ変種
種類 多年生植物
草丈 60〜120cm
開花 7〜9月
花色 淡黄色 
花弁 0枚
萼片 3〜4枚
萼寸 2mm
原産 日本(沖縄の一部の離島を除く全土)
   朝鮮、中国、ロシア
言葉 大胆
   献身
場所 福井県三方郡若狭の山中
撮影 2024年9月21日

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