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力芝を喰む若狭牛


力芝(チカラシバ)


イネ目、イネ科、クリノイガ属の多年生草本


チカラシバの名の由来は、力ある成人男性が
この植物の茎を持ち、渾身の力で思いっ切り
引き抜こうと踏ん張ったとしても、ビクとも
せずに諦める程の植物である事からのもの。


日本や東アジアに広く分布しているもので
観賞用として庭園や公園などにも植えられて
いるものだが、牧草としての観点からも注目
をされているものである。


その特徴は、耐乾性にとても優れている事で
乾燥にはめっぽう強く、痩せた土地でも育つ
ことができるため、あまり肥沃でない環境で
利用できる牧草である。


チカラシバは成長が早く、広範囲にわたって
地表を覆う能力があるため、土壌の侵食防止
や土壌安定化にも効果的なもので、牧草地に
適応しやすいもの。


チカラシバの栄養価は他の牧草と比べてみる
とやや劣ることがありますが、牛、馬、羊、
などの草食動物に対して、十分な繊維を提供
するもの。特に飼料が不足する時期や地域で
補完的な飼料として有用な役割を果たす。


また、チカラシバは耐寒性もあるため、気候
変動にも強く、年中飼料として利用する事が
可能であり、持続可能な牧草としての利用が
しやすいという利点ももつものとされる。


ただし、チカラシバは繊維質が高いことから
若い芽の段階では栄養価が高いものの、成熟
すると消化性が低下し、動物が摂取する際の
栄養効率が落ちる。そのため、牧草としての
利用の場合、適切な時期に収穫する事が重要
となるものであり、他の高栄養価の高い牧草
と比べて、栄養バランスが偏っているため、
チカラシバのみを牧草として使うことは避け
他の牧草と組み合わせるのが一般的である。




この牧場を遠くから眺めている私に対して
ずっとこちらを見続ける若狭牛の姿である。
人があまり訪れない事から、人の姿が珍しく
こちらを見ているのかも知れない。この距離
からでも、チカラシバは認識できてしまう。



こんな広い草原で草を喰んで生きられる牛は
幸せなのかも知れない。我々の命の糧となる
これらの生き物たちに心から感謝である。

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和名 力芝 (チカラシバ)
   路芝 (ミチシバ)
洋名 スワンプ フォックステイル
   (SWAMP FOXTAIL)
   ファウンテン グラス
   (FOUNTAIN GRASS)
学名 センチュルス アロペキュロイデス
   (CENCHRUS ALOPECUROIDES)
分類 イネ目、イネ科、クリノイガ属
種類 多年生草本
草丈 1m
開花 夏〜秋
原産 アフリカ東部
言葉 信念
撮影 嶺南牧場(福井県三方郡)

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