ホタルツワブキ　ノスタルジックな光景を残す美しき葉姿

蛍斑石蕗 （ホタフツワブキ）


キク目、キク科、ツワブキ属


艶々としたその葉が美しい植物が石蕗（ツワブキ）。
ツワブキの名の由来は、『艶葉蕗』（ツヤバブキ）を
語源とする。


深く色をしたツワブキの葉が、陽光の光を反射させ
鈍く光る姿が私は好きで、リーフデザインのその美
に魅せられている私は花だけに留まらず、葉もまた
探求していく植物の部位である。


ツワブキの葉の中に、蛍斑石蕗（ホタルツワブキ）
がある。その名前が示す通り葉の表面には、まるで
夏の風物詩である無数の蛍が飛び交うその美しくも
ノスタルジックな光景を葉に焼き写した様である。


蛍の語源は、『火が垂れる』や『星か垂れる』など
とされているが、このホタルツワブキを目の前にし
後者の無数もの星が垂れたの表現の方を選びたい。


その葉は、蛍や星の光を宿しているせいか、葉色
のベース色そのものも明るい緑色となっている。


無数の蛍も、満天の星の姿すらも、都会に住んで
いる私達にとって、どちらも簡単には見ることの
出来ないもの。その光景の断片をこの葉は我々に
見せてくれる。しみじみとその美しき光景の残像
をその葉に感じて、ほんの少しノスタルジックに
浸った私であった。

和名　蛍石蕗 （ホタルツワブキ）
　　　蛍斑石蕗 （ホタルフツワブキ）
　　　石蕗 （ツワブキ）
　　　艶葉蕗 （ツヤバフキ）
　　　伽羅蕗 （キャラブキ）
洋名　レオパルド プラント
　　　（LEOPARD PLANT）
学名　ファルフジウム ジャポニカム
　　　（FARFUGIUM JAPONICUM）
分類　キク目、キク科、ツワブキ属
種類　根茎常緑多年生植物
草丈　６０ｃｍ
開花　夏〜冬
花色　黄
原産　日本
食用　若葉茎
薬効　解毒 （魚毒、鎮静）
言葉　困難に負けない、謙虚
撮影　京都府向日市

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