伊呂波紅葉
伊呂波紅葉 (イロハモミジ)
ムクロジ目、ムクロジ科、カエデ属の樹木。
春の季節には若葉が青々として美しく
夏の暑い季節は葉が心地よい木陰を作り
秋には華やいだ紅色に染まる葉を見せて
季節ごとにモミジの葉は我々にとり
素敵な恩恵を与えてくれる
ここで疑問となるのだが、名称には何故に
伊呂波紅葉(イロハモミジ)の名がつくのか
であるが、これはこの葉のカタチから来てて
人の手のカタチの葉から指折り数える時の
「イロハニホヘト…」からついたもの。
今でこそ、「一、二、三、四、五」であるが
昔の人達は皆、「イロハニホヘト」だった。
いつも身近にあり、四季の移ろい毎に我々の
生活の横に連れ添ってきた植物だからこそ
こんな素敵な名前が付いている優しい樹木。
この樹木が庭木として好まれるのは、害虫や
病気などに強い抵抗力を持つことから毛虫と
葉を食べる害虫などは一切付かない。なので
葉姿も美しさを保つことができる。
樹高は5〜15mの範囲に留まるものであり
鉢植や盆栽に植えての管理も可能な樹木でも
ある。樹齢はというと上手に育てれば百年迄
も生きるものである。
イロハモミジの花、こちらはウメやサクラと
艶やかな花々を咲かせるものとは違い、地味
で小さなために人の目に気付かれずスルーを
されてしまう花である。なので私が代わって
キチンと紹介しよう。花の大きさは、モミジ
の葉と比較してみれば一目瞭然、とても小型
の花なのである。
いろはにほへと、この言葉も解説しとこう
いろはにほへと ちりぬるを
わかよたれそ つねならむ
うゐ(い)のおくやま けふこえて
あさきゆめみし ゑ(え)ひもせす
これはあいうえお同様、五十音を網羅してる
言葉となる。が、ちゃんとこれは意味がある。
色は匂へど 散りぬるを
我が世誰ぞ 常ならむ
有為の奥山 今日越えて
浅き夢見じ 酔ひもせず
これを訳すると
色鮮やかに香る花々も いつか散ってしまう
この世の中は誰であれ 永遠のものではない
無常の現生という奥山を 今日も越えていけば
儚い夢を見る事も 現生に酔いしれる事もない
さらに要約をすると
この世は永遠ではないのだから今を真っ直ぐ
生きなさい。五十音総ての文字は生きる誰もに
平等に与えられ、それを上手く使って生きろと
諸行無常の教えで有るのだ。
赤い小花
二枚羽の種
陽光に輝く七裂葉
紅色葉の姿
和名 伊呂波紅葉 (イロハモミジ)
小葉紅葉 (コバモミジ)
紅葉 (モミジ)
高雄楓 (タカオカエデ)
楓 (カエデ)
洋名 ジャパニーズメイプル
(JAPANESE MAPLE)
学名 エイサーパルメイタム
(ACER PALMATUM)
分類 ムクロジ目、ムクロジ科、カエデ属
種類 多年生落葉樹
草丈 5〜15m
開花 春
花色 赤
花径 6〜8mm
原産 日本(福島県以西)、アジア諸国
言葉 大切な思い出
美しい変化
撮影 京都、神戸、大阪
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