大薊

大薊 （オオアザミ）


キク目、キク科、オオアザミ属の植物。


亜米利加鬼薊 （アメリカオニアザミ）にも
強力な棘があるが、こちらも負けてない。


葉の端部から、茎から、花から棘だらけで
撮影の最中にも肌に引っ掛けてしまった。
特にこの葉に尖ってる棘が厄介なのである。


このオオアザミの葉には、美しい乳白色の
班があり、これの言い伝えには聖母マリア
の母乳が葉の上にこぼれて班点になったと
されており、SILYBUM MARIANUMの
学名はここからきている。


この種の中には、シリマリン（SILYMARIN）
と呼ばれる成分が含まれ、弱った肝臓機能の
改善などに欧州では古くより利用されてきた
ものである。


厚生労働省が総合医療関連の情報発信を行う
の推進事業『ｅＪＩＭ』の於いてこの大薊が
肝炎、肝硬変、黄疸、糖尿病、消化不良など
様々な症状・疾患に有効との見解が発表され
ヨーロッパでは既に二千年も前からこの薬効
を発見していた事実に驚いてしまう。


和名の薊 （アザミ）の名称にも由来があって
美しきその花に惹かれて、それに触れようと
したら鋭いそな棘に驚かせられた事を指して
『欺かれた（アザムカレタ）』が、アザミの
名の語源となっている。


薊は色々と面白い植物であり、まだまだこの
仲間で紹介すべきものは沢山ある。

和名　大薊 （オオアザミ）
　　　大鰭薊 （オオヒレアザミ）
洋名　ミルク シスル（MILK THISTLE）
学名　シリバム マリアナム
　　　（SILYBUM MARIANUM）
分類　キク目、キク科、オオアザミ属
種類　二年生草本
草丈　１〜２ｍ
開花　春
花色　赤紫
原産　地中海沿岸部
渡来　江戸時代（観賞用目的）
言葉　独立
　　　報復
　　　厳格
　　　触れないで
撮影　武田薬品工業　京都薬用植物園

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