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カラスウリ



烏瓜 (カラスウリ)


ウリ目、ウリ科、カラスウリ属、の多年植物。


カラスウリは、その実や若葉、果肉も種子も
そして根も食用として活用出来る植物となる。


特に注目のこの可愛らしい実である瓜の部分
については、赤く熟している方が美味しそう
に思えるのだが、実際には赤く熟すと苦味が
立ち、食用には向かない。青い実は美味しく
頂けるそうである。


この植物に付いている花言葉に『男嫌い』が
あるのだが、この白く美しいレース編みの様
な花は実は日没後の真暗闇の下でしか咲かず
朝方の陽光が昇る時には花を閉じてしまう。
そんな誰もが知らぬ時に一人遊びをする様に
ひっそりと咲く可憐な姿を指しての言葉が
『男嫌い』の言葉になったもの。『人嫌い』
でも当てはまるかもしれない。


この夜間にひっそりと咲く美しい花が素敵な
香りで誘引するのは、夜行性のスズメガ達。
この虫はハチドリの様にホバリングしながら
カラスウリの蜜を楽しむのである。これらは
夜行性の蝙蝠の口には収まりきらない事から
襲われる心配もなく、夜の闇の中を美しい花
の寵愛の中で受粉を手助けする。


この花の種は昔の手紙の様な可愛いカタチを
していて、それが『よき便り』に、純白の花
から「誠実』の言葉をもらったもの。


本来なら夜間にしかその花の繊細で美しい花
は見ることができない花なのが、和歌山県の
日高川カヌーツアーの中で、お昼過ぎにこの
美しい姿が撮影できたのはとても良かった。




和名 烏瓜 (カラスウリ)
   唐朱瓜 (カラスウリ)
   山瓜 (ヤマウリ)
   土瓜 (ツチウリ)
   狐ノ枕 (キツネノマクラ)
   玉章 (タマズサ)
洋名 クロウデット メロン
   (CROWDED MELON)
   スネーク ゴード
   (SNAKE GOURD)
中名 瓜叶栝楼 (グワエグワロ)
学名 トリチョサンザス ククメロイデス
   (TRICHOSANTHES CUCUMEROIDES)
分類 ゴーヤ目、ウリ科、カラスウリ属、
   カラスウリ種
種類 蔓性多年生植物
草丈 2m以上
開花 夏〜秋
花色 白
花径 5cm
雌雄 雌雄異株
原産 熱帯アジア
言葉 誠実
   よき便り
   男ぎらい
撮影 和歌山県


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小磯良平 (コイソリョウヘイ)

美人画を描かれる事で有名な画家であったが
武田薬品工業よりメディカルボタニカルアート
(薬用植物画)のオファーを受けて多数を描く。
水彩画として描かれたそれらはとても美しい。
烏瓜もその根が薬用として扱われるものとして
描かれているものである。

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