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猿滑


猿滑 (サルスベリ)


フトモモ目、ミソハギ科、サルスベリ属


日本では、落葉小低木であるが、暖かい国に
あるものは常緑樹となる。


開花時期が長く、百日紅(ヒャクジツコウ)
の名が付く。原産の中国でも同じ漢字表記を
しており、江戸時代に渡来した際にその名も
伝わってきたもの。中国には『紫薇』の名称
もあり、この花のラベンダーカラーのものを
表現する。


百日紅と表記して、サルスベリとも呼ぶ訳で
そのツルツルとした肌触りの良い平滑性ある
樹皮が猿ですらも上りにくかろうとの想像で
付いたのが、このサルスベリの名称となる。


よって漢字では、猿滑の文字でも表記される。
この名称は日本国内で付けられた名称となる。


確かに私も子供の頃にサルスベリの名前から
チャレンジ精神に火がついて登ってみようと
したが、ツルツルよく滑べるので登りにくい
のを実感した。


だが、世の中に語源追求を実践する人も有り
それならば、それを確認する必要があるなと
学者が猿が本当にこの樹木で滑ってしまうか
をこの木に登らせて確認したところ、猿達は
スイスイとよく登る事が立証された。滑べる
どころか!猿達はとても大喜びで登ったもの
とされている。


猿もまた、こんな樹などいとも簡単に登って
みくびって貰っては困るわ!とウッキッキと
なったのであろう。


こういうのを真面目に試験してみるその精神
が私は好きである。名称の由来の実態などを
実践で確認する、一見馬鹿馬鹿しいと思う人
もいるかも知れないが、実証は大事である。


滑べる、落ちる、は受験には縁起が悪いから
と植えるのを控えられたこの樹は汚名返上の
為にも名称を、『有頂天猿』や『猿非滑』に
表現を変え、ヨミも『サルスベラズ』の方が
良いのかも知れない。


話は変わるが、鶏卵はコレステロールにより
一日に一個で十分で有ると唱えられてたもの
は、間違いであった事が分かった。この説を
鵜呑みにした消費者により、鶏卵界は家庭用
の鶏卵消費量を半分失ったことになる。嘘や
出鱈目な説を唱えた者には損害賠償を請求を
してやれば良いと思うのである。


世の中の言葉の全部は信用してはならない。
何事も裏をとる必要がある。


猿もウッキッキとサルスベリを登ってくれるし、
鶏卵も二個食べた方が健康維持には役立つのだ。





和名 猿滑 (サルスベリ)
   百日紅 (サルスベリ)
   百日紅 (ヒャクジツコウ)   
   百日紅 (ヒャクニチベニ)
洋名 クレープ マートル
   (CRAPE MYRTLE)
学名 ラガーストロエミア インディカ
   (LAGERSTROEMIA INDICA)
分類 フトモモ目、ミソハギ科、サルスベリ属
種類 広葉落葉樹、小低木
草丈 5〜7m
開花 夏〜秋
花色 白、藤、桃、赤
原産 中国南部
渡来 江戸時代
言葉 雄弁
   饒舌
   あなたを信じる
撮影 大阪市中津

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