JAPANESE CEDAR
ジャパニーズ シダー
(JAPANESE CEDAR)
マツ目、ヒノキ科、スギ属の日本が原産の
常緑針葉樹、つまり、杉(スギ)である。
樹高50mまで伸びるもので、真っ直ぐに
伸びるその木材は日本家屋に利用される。
スギと云うと、花粉症被害の方々から眉を
ひそめられる存在でもあり、私自身もまた
同じ花粉症被害に遭っている身でもある。
日本国内におけるスギの木の植生面積は
全国の森林面積の約18%にあたります。
これは、日本の森林の中でスギが占める
割合として非常に高い数字となる。
日本の国土全体の約67%が森林に覆われて
いるものであり、その中でスギは最も広範囲
に植えられいる樹種です。戦後に木材需要の
高まりを受け、広範囲にこれらスギの人工林
が造られたからなのである。
日本の森林面積は約2,500万ヘクタールで
その約18%にあたるスギ林は、国内全土に
広がっている。具体的に表すとこのスギ林は
約450万ヘクタールにも及ぶものとなる。
写真に載っているのは『杉の実』の姿であり
結実した塊を指して『球果』(キュウカ)の
名称で呼ばれている。
この杉の実は、直径1~3cm程度の小さな
球果で、成長すると木質化した外殻が開いて
内部にある種子を放出する。この球果は複数
の鱗片(リンペン)に覆われてて、その鱗片
の隙間には種子が収まっていて、成熟すると
鱗片が乾燥して開き、風に乗って種子が周囲
に拡散するのである。
この球果の結実サイクルは一般的に1〜2年
にわたり、春から夏にかけて花粉が飛散して
受粉成功すると、球果が徐々に大きくなる。
この球果が成熟するのは秋頃で、晩秋から冬
にかけて種子を放出する。
スギは風により種子を遠くまで運ぶ風散布型
の植物であり、球果が開きいて中にある軽い
種子が風に乗って広範囲に運ばれて、適した
場所に落ち発芽をする。
ただし、その発芽率はあまりは高くはないが
落ちた種子が適切な環境にあると、翌春には
発芽して新しいスギの苗木が育ち始める。
杉の実は花粉が飛散した後に結実をするため
スギ花粉のピークが過ぎた後に見られるもの
となるが、この杉の実自体にはアレルギーを
引き起こす様な物質は含まれてはいない。
和名 杉 (スギ)
洋名 ジャパニーズ シダー
(JAPANESE CEDAR)
学名 クリプトメリア ジャポニカ
(CRYPTMERIA JAPONICA)
分類 マツ目、ヒノキ科、スギ属
種類 常緑針葉樹
草丈 50m
開花 春
原産 日本
言葉 雄大、堅固
撮影 福井県三方群若狭山中
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