荒地瓜

荒地瓜 （アレチウリ）


ウリ目、ウリ科、アレチウリ属の一年生植物


北米原産の植物で、日本に於いては本州以南
で帰化している侵襲性の高い特定外来生物、
侵略的外来種ワースト１００の中のひとつに
数えられているもの。


この植物は、北米からの大豆輸入の際の積荷
の中に紛れ込んだ種子により静岡県清水港で
１９５２年に発見されて以来、その爆発的な
成長スピードと大型の葉を持った蔓性能力に
よって範囲を一気に拡大させたものとなる。
強靭な蔓は他の植物に巻き付くと締め殺して
しまう程の強い拘束力を持ち平地を完全掌握
してしまうもの。一株あたりの種の生成数が
２５０００個と非常に多い数であるのと種が
とても細かい事も拡大力の強さにつながる。


この植物の花の大きな特徴は、豊富な蜜線が
花の前面へと大きく迫り出しており、これが
吸蜜昆虫にとっては魅力的であるという事。


吸蜜を専門としてない、他の昆虫を噛み砕く
顎の代わりに、その舌が短いスズメバチ類は
花蜜を吸う場面などあまり見られないのだが
このアレチウリの蜜は、スズメバチの口でも
容易に蜜を得られる事から、恐ろしいほどに
集まってくる。


オオスズメバチ、コガタスズメバチ、などが
わんさかと集まって、色んな意味でドキドキ
しながら撮影を楽しむ。姿勢を低くして刺激
しなければ吸蜜に夢中になる彼らは襲っては
来ないのである。


このアレチウリは、日本の各地で絶滅に向け
いろんな取り組みをされているもの。


花はとても美しく魅力的だが、土地の全体を
占拠している姿を見ると排除対象となる理由
も理解できる。

スズメバチ達にとってもこの花は楽園となる

群落し周辺支配するスズメバチだらけの植物

和名　荒地瓜 （アレチウリ）
洋名　バー キューカンバー
　　　（BUR CUCUMBER）
　　　スター キューカンバー
　　　（STAR CUCUMBER）
学名　シチョス アングラタス
　　　（SICYOS ANGULATUS）
分類　ウリ目、ウリ科、アレチウリ属
種類　一年生蔓性植物
草丈　３〜１０ｍ
開花　夏〜秋
花色　緑
原産　北米
言葉　嫌われ者
　　　生命力あふれる
撮影　木津川河川敷、背割堤地区

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