淀桜
淀桜 (ヨドザクラ)
2002年に街起こしの為にと住民たちの
手で淀水路(ヨドスイロ)沿いの遊歩道へと
植えられた二百本の河津桜(カワヅザクラ)。
その種が発芽して生えた場合は先祖返りし
97%は大島桜(オオシマザクラ)の白花と
なるらしいが、ここに生えてきた1本の桜は
残りの3%以下の変異変異に生まれた桜とし
2020年にこの土地の名をとり、『淀桜』
(ヨドザクラ)に命名されたのだと言う。
なるほど、大島桜は混じりっけのない純白な
桜であるのだが、こちらの淀桜の花弁中央に
仄かにだが薄桃色が浮かび上がる姿が優美で
あるもの。雄蕊の軸も桃色が混じっている。
そしてこの桜の花の体でありながら、他の桜
とは違って河津桜の開花時期に咲いている点
は、そのDNAが反映されている事の証とも
いえよう。やはり、自然界のものは面白い。
河津桜とはまた違う美しさを感じながら撮影。
日本国内で、この地だけ生える唯一無二の桜
だったのを知ったのは、家に帰り画像確認を
して、この桜の横に立っていた説明を読んでの
事である。もう少しこの淀桜の写真を撮れば
良かったなと思ったのである。
和名 淀桜(ヨドザクラ)
洋名 ヨドザクラ
(YODO-ZAKURA)
分類 バラ目、バラ科、サクラ属
種類 亜高木
草丈 5m
開花 冬〜春
花色 薄桃色
原産 日本、京都伏見、淀水路遊歩道
言葉 優美な女性
撮影 京都伏見、淀水路の遊歩道
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