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ヨセフズコート 『多色の外套』の名で呼ばれる植物
ヨセフズ コート
(JOSEPH'S COAT)
ナデシコ目、ヒユ科、ツルノゲイトウ属
多年生草本で、草丈は10〜20cmと低く
匍匐性に優れる性質もあり、グランドカバー
に最適な植物。白花が夏に咲くものであるが
元々のリーフデザイン自体がカラフルな為に
花壇などの彩りに活躍する。
洋名についた『ヨセフズコート』の名称とは
この植物の鮮やかな葉模様が、聖書の創世記
に登場してくるヨセフが、父のヤコブにより
与えられた『多色の外套』に由来している。
この植物の葉が、ヨセフが着ていたとされる
多色の衣装に似ていることからこの名が付く。
この植物の美しい葉の色合いを楽しむために
多くの園芸家に愛されている植物は、多彩な
色の葉姿が楽しい植物となっている。
日本では、『アキランサス』の名称が一般的で
あるが、こちらは園芸用の品種名である。
この『ヨセフズコート』の名称は、コリウスや
セロシアにも同様の名で呼ばれる品種もある。
さて、父であるヤコブから、そんなカラフルな
コートを貰って特別な扱いを受け愛されていた
ヨセフは、他の兄弟達の多いなる嫉妬を招いて
しまう事になる。
さらにヨセフは、寝てる時に見た夢についてを
話す事になる。ひとつは畑で収穫された穀物を
束ねていたところ、ヨセフの束は立ち上がった
状態で、他の兄弟の束は皆、ヨセフの束の前に
ひれ伏す様な形となったという夢であり、その
話を前に兄弟たちの心に怒りを植え付けたので
ある。
もうひとつの夢をもヨセフは親兄弟の前で語る。
太陽と月と、それを取り巻く11の星がヨセフの
前にひれ伏していた。そんな夢を見たという。
ヨセフの見たこれらの夢は自分が兄弟11人より
も高い地位に立つ事を暗示する夢であり、これが
きっかけで兄弟たちはますます彼を憎む様になる。
最終的に、兄弟たちはヨセフを井戸の中へと投げ
入れ、その後ミディアンの商人に奴隷として売り
飛ばしてしまう。彼らは父ヤコブには、ヨセフが
野獣に襲われ死んだかのように見せかけ、ヨセフ
のそのカラフルなコートを血で汚し父に渡した。
ヨセフはその後、エジプトで奴隷としての生活を
送り、様々な試練を経験しながらも、最終的には
エジプトの高官となり、飢饉からエジプトとその
周辺の国々を救う重要な役割を果たしたという。
このエピソードの教訓、結果は悪くはないものの
他者の嫉妬や怒りを買ってしまったヨセフの話は
現代にも通ずる話である。前半部分のエピソード
は、まさに『出る杭は打たれる』が相応しい。
後半の大成エピソードは『災い転じて福と成す』
が相応しいのだろう。
この植物を眺めながら、そんな昔のストーリーを
重ねてみるのも良いかと思う。
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和名 模様莧 (モヨウビユ)
洋名 ヨセフズ コート
(JOSEPH'S COAT)
パロット リーフ
(PARROT LEAF)
学名 アルテルナンテラ フィコイデア
(ALTERNANTHERA FICOIDEA)
品種 アキランサス
(ACHYLANTHES)
分類 ナデシコ目、ヒユ科、
ツルノゲイトウ属
種類 多年生草本
草丈 10〜20cm
開花 夏
花色 白
花径 25mm
原産 ブラジル
渡来 明治時代(園芸用として)
言葉 熱すると冷める恋
撮影 北山緑化植物園
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