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麦藁蜻蛉 + 塩辛蜻蛉


麦藁蜻蛉 (ムギワラトンボ)

そこら辺で幾らでも見かける事が出来るのが
こちらの蜻蛉(トンボ)。

『このトンボは何か?』と尋ねるてみたとて
意外と『何だろうね』と首を傾げて解答なき
状況となる事が多いのが、こちらのトンボ。

麦藁蜻蛉 (ムギワラトンボ) の名称は麦藁
に近い色をしている事からの俗称である。

このトンボの本当の名称は何なのかと言うと
塩辛蜻蛉(シオカラトンホ)である。

いやいや、違うでしょ、シオカラトンボって
のは灰色がかった青っぽいトンボだと思うし
全然、違うじゃないの!との声もあろう。

このトンボはシオカラトンホの雌、つまりは
女の子なのである。

このトンボはオス、メスで身体の大きさには
差程の違いはないのだが、身体の色や模様が
違うのだ。だからつがいとなって交尾する姿
に異種間なの?と驚く場面もあるのが、この
シオカラトンボである。

秋の季節になると空を飛んでいる姿よりも
むしろ、草むらや木陰へと身を置く。季節で
飛び交っている虫の絶対数が減ってしまって
捕獲ターゲットの虫が密集する場での狩りへ
とシフトエリアを変えるからなのである。

次の命を繋ぐ為、彼女も頑張ってる。写真の
ムギワラトンボは束の間の休憩タイムである。

トンボが水面と間違えて車のフロントガラス
に卵を産みつける場面を見ると私は追い払う。
子供をちゃんと水辺で産んで欲しいから。


塩辛蜻蛉 (シオカラトンボ)


はい、こっちこっち、一般からも、塩辛蜻蛉 (シオカラトンボ)と言えばこちらのもの。

先程のメスの麦藁カラーではなくて、塩辛の
薄いプルーが涼しげなトンボ。体表を覆った
白い粉吹きの為にこんな外観のトンボであり
その理由は陽光の紫外線を反射し身を守る為
の色となっている。

今でこそ、トンボを捕まえようとは思わぬが
こちらは素手でも簡単に捕まえやすい部類。
IPHONEで接写できる時点で警戒心が意外と
弱いトンボとなる。


和名 麦藁蜻蛉 (ムギワラトンボ)
   塩辛蜻蛉 (シオカラトンホ)
分類 トンボ目、トンボ科、シオカラトンボ属
全長 50〜60mm
出現 4〜10月
生息 日本、中国、朝鮮、台湾、ロシア
撮影 兵庫県神戸市、三宮駅前の植込(♀)
   京都府木津川市加茂町、木津川(♂)

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