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黄蓮華升麻


黄蓮華升麻 (キレンゲショウマ)

ミズキ目、アジサイ科、キレンゲショウマ属
の多年生植物にして、本花だけで1属1種を
構成するものだが、絶滅危惧種となる。

徳島県の剣山を舞台にした宮尾登美子の小説『天涯の花』でキレンゲショウマは一躍その
名を知られる存在となったもの。

日本の紀伊半島や四国、九州の山間部のぶな
林の中に自生する日本の固有種植物であって
反日照や日陰を好む性質をもち、ひっそりと
儚げに咲いてる印象を与える花姿となる。

蓮華升麻 (レンゲショウマ) に似たカタチ
の黄色の花を咲かせるという事からの名称が
キレンゲショウマとなっているが見た目から
全く似てはいない。牧野富太郎博士もこの名
が全く気に入っておらず苦言を呈している。
これは花を見比べた万人の共通見解であって
私も全く似てないと断言する。

蕾は球体状のものが花弁を伸ばして釣鐘状へ
カタチを成していく。

そのカタチゆえ、チョウ類は受粉の対象外と
なり花の中にぐいぐいと入っていける昆虫の
花虻(ハナアブ)や花蜂(ハナバチ)のみが
受粉の手助けと引換に花蜜の恩恵を得られる。

環境省レッドリスト、絶滅危惧Iの第二種と
なっており、今回の撮影現場となる六甲高山
植物園はこれら絶滅危惧種のその種を育成し
根絶やしにさせない使命をもっている。



和名 黄蓮華升麻 (キレンゲショウマ)
洋名 キレンゲショウマ パルマータ
   (KIRENGESHOMA PALMATA)
学名 キレンゲショウマ パルマータ
   (KIRENGESHOMA PALMATA)
分類 ミズキ目、アジサイ科、
   キレンゲショウマ属
種類 多年生植物
草丈 90〜120cm
開花 夏〜初冬
花色 黄
花径 70〜130cm
原産 日本(固有種)
言葉 幸せを得る
撮影 六甲山高山植物園


牧野富太郎博士が物言いをされた外観のその違い
ご確認を頂くべく載せておこう。


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