フェイジョア 実だけじゃない、花も食べられる樹木
フェイジョア(FEIJOA)
フトモモ目、フトモモ科、アッカ属の常緑低木で
南米を原産とする果樹である。オーストラリアや
ニュージーランドで栽培されているものである。
日本へは昭和初期に渡来したもので、一部地域で
栽培もされている。この植物は観賞用としても
果樹としても人気があるもの。
このフェイジョアは常緑性で、5~10mほどの
高さにまで成長する。葉は楕円形で、表面が緑色、
裏面が銀白色の独特な色合いを持っている。
6〜8月に咲くフェイジョアの花はとても美しく
花は大きく、鮮やかな赤い雄蕊を持ち、白い花弁
の内面は紫から桃色ととても鮮やかである。この
美しさから観賞用としても人気があり、庭木にも
植えられることがある。
この花はとても甘い香りを放つのだが、驚く事に
フェイジョアの肉厚の花びらは食べることができ
それは、ほんのりと甘く、フルーティーな優しい
味があり、サラダやデザートに使う事もできる。
この花がユニークな形の実となるのは10〜12
月となり、その果実は楕円形で長さは3~7cm
程になる。これが熟すと淡緑色から黄色味を帯び
内部はゼリー状の柔らかい果肉に包まれていく。
味は甘酸っぱく、パイナップル、リンゴ、ミント
を混ぜ合わせた様な複雑な風味となり、その香り
も高いもので人気も高いのだという。ここまでを
解説しながら私はコレを食していない。日本でも
栽培されてはいるが流通があまりしていない為と
なる。洋名にある『パイナップル グァバ』の名も
二種の果実を合わせた様な味に由来する。
フェイジョアのこの果実はビタミンCや食物繊維
が豊富に含まれており、抗酸化作用も持つもので
健康にも良い果実として知られている。
フェイジョアは耐寒性があり、比較的手入れなど
少なく育てやすい植物である。自家受粉もできる
ものもありますが、異なる品種を植える事でより
多くの果実を得ることができるという。果実は秋
に収穫され、柔らかくなり熟してから食べるのが
一般的とされる。
観賞用と実用性を兼ね備えたフェイジョアは、庭
に植えることで美しい花と美味しい果実を楽しむ
事ができる魅力的な植物なのである。
洋名 フェイジョア
(FEIJOA)
パイナップル グァバ
(PINEAPPLE GUAVA)
学名 アッカ セロウィアナ
(ACCA SELLOWIANA)
フェイジョア セロウィアナ
(FEIJOA SELLOWIANA)
分類 フトモモ目、フトモモ科、アッカ属
種類 常緑低木
草丈 5〜10m
開花 6〜8月
花色 混色(白、桃、紫)
花径 4cm
花弁 4〜5枚
雄蕊 20〜90本
果期 10〜12月
原産 ウルグアイ、パラグアイ、ブラジル
渡来 昭和初期
言葉 実りある人生
情熱に燃える心
満ち足りた
豊穣
撮影 大阪公立大学附属植物園
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