スーサイド ツリー 『自殺ノ木』の名がついた理由
スーサイド ツリー (SUICIDE TREE)
リンドウ目、キョウチクトウ科、ミフクラギ属
この植物は過去にも2回、このブログの場にて
沖縄夾竹桃(オキナワキョウチクトウ)の名前と
目膨木(ミフクラギ)の名前で紹介させて頂いた
常緑低木、猛毒植物である。
ジャスミン系の美しい花を咲かせるこの樹木は
その全ての部位に生理活性毒素と呼ばれる有毒
物質で強心配糖体の一種ケルベリン含んでおり
誤ってこの果実を口にする事での事故も少なく
ないものである。
日本では沖縄をはじめとした熱帯地方に自生を
しているものであるが、東南アジア、西インド、
マダガスカル、オーストラリア、ととても広い
地域に分布しているものとなる。そのあまりに
高い致死性から、この果実を口にする事で自殺
を図るケースも多いもので、世界で一年辺りに
50人程がこれを口にして自殺を図ることから
タイトルの『スーサイドツリー』、『自殺ノ木』
の名前が付いている。
ただ、自殺を図るにしても、これの服毒による
痛みや苦しみが余りにも激しい事から七転八倒
(シッテンバットウ)するもので、救急搬送され
治療を受ける事になる。自殺目的でこれを口に
した者は苦しみながらも、ほぼ助からないもの
と考えた方が良い。それほど恐ろしい毒となる。
こちらが誤って口にする事例も少なくない果実
シーマンゴー(SEA MANGO)という不適格なる
名称も付くものでもある。
沖縄県久米島の居酒屋の向かいの植込に植わる
この樹木には、この樹木の危険を表した『危』
の木札が吊り下がっていた。
和名 目膨木 (ミフクラギ)
沖縄夾竹桃
(オキナワキョウチクトウ)
自殺ノ木 (ジサツノキ)
洋名 スーサイド ツリー (SUICIDE TREE)
シー マンゴー (SEA MANGO)
学名 ケルベラ マンガス
(CERBERA MANGHAS)
分類 リンドウ目、キョウチクトウ科、
ミフクラギ属
種類 常緑低木
猛毒植物
草丈 8〜12m
開花 夏〜秋
花色 花弁 白色
花の中心部 桃色
花径 5cm
花弁 5枚
雄蕊 5本
毒物 ケルベリン (CERBERIN)
強心配糖体の一種
症状 腹痛、嘔吐、下痢、口腔内の灼熱感と激痛、
頭痛、眩暈、意識混濁、混乱状態、不整脈、
筋肉痙攣、四肢麻痺、呼吸困難、致死
原産 日本 (琉球地方)
東南アジア、西インド諸島、マダガスカル、
オーストラリア、などの熱帯地方
言葉 危険、用心
撮影 沖縄県久米島
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