オナモミ 普段見ているのはどっち?
葈耳 (オナモミ)
キク目、キク科、オナモミ属の一年生草。
ひっつき虫としてよく知られている植物だが
一般的によく知られているオナモミの種類は
大葈耳 (オオオナモミ)と呼ばれているもので
アメリカを原産とする。写真の実よりも大きく
別名を、西洋葈耳 (セイヨウオナモミ)と名が
つく。こちらが、日本に元々あったものより
実が大きく育つ事から、勢力を拡大した結果
在来種を淘汰していく事となったものである。
関東のものは完全にその姿を消してしまって
他の地域のものも絶滅危惧種の扱いとなって
しまっている。
日本新薬が京都にもつ山科植物資料館の中の
一画に植っていたのが、こちらの日本在来の
葈耳 (オナモミ)となる。実は私自身もこれを
見たのは初めての事であり、私が子供の頃から
友達と投げっこをして服にくっつけ合う遊びを
していたオナモミは、西洋生まれの方だった。
日本新薬のこの植物園だけにはとどまらないで
武田薬品薬用植物園、大阪公立大学附属植物園、
そして京都府立植物園も、これら絶滅に瀕した
植物の保護活動などにも取り組まれている。
だから、こうして私もこの日本の在来種を目に
する事ができた訳である。
オナモミは、その実の大きさが10〜15mm
オオオナモミは、20〜25mm。
たったの10mmの差は、表面積そのものの
大きさも増える事にもなり、ひっつき性能にも
差が生じて範囲拡大競争に打ち負けたひとつの
要素なのであろう。
小さなこの実に健気さを感じ、応援したくなる。
今度は冬枯れした実姿だけでなく、青々とした
実や、花姿も撮影したいと思う私なのである。
和名 葈耳 (オナモミ)
巻耳 (オナモミ)
古名 奈毛美 (ナモミ)
奈毛弥 (ナモミ)
洋名 コモン クックルバー
(COMMON COCKLEBUR)
学名 キサンチウム ストルマリウム
(XANTHIUM STRUMARIUM)
分類 キク目、キク科、キク亜科、オナモミ属、
オナモミ種
種類 多年生草本
草丈 20〜200cm
開花 8〜10月
花色 黄緑、緑
花姿 頭花
雌雄 同株
原産 日本
備考 絶滅危惧種
言葉 怠惰
頑固
粗暴
撮影 2024年10月26日
場所 日本新薬
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大葈耳 (オオオナモミ)
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