SARRACENIA
サラセニア
(SARRACENIA)
ツツジ目、ヘイシソウ科、ヘイシソウ属
食虫植物
小さな虫をそのトラップに掛けてはそれらを
捕えては餌食にしてしまうのが食虫植物。
だが、彼らも花をつける。
それもとびっきり、御粧し(オメカシ)した
美しい花をつけなさる。
いつも、パッツン、パッツンと次から次へと
虫を捕らえては殺しているのに、美しい花で
虫を誘い受粉の協力をさせる。良心の呵責は
ないのかいな?
ハエトリソウ、モウセンゴケ、ウツボカズラ、
ムシトリスミレ、タヌキモ、らはキッパリと
こう答えることだろう。
『はい、ありません』
それが理由に、虫を誘う花が可憐でもあり
とても美しい花を彼女らは咲かせるのである。
唯一、サラセニアの花だけは、虫殺しの本性
に一抹の引け目があるのか、他の食虫植物と
一線を画し、美しい花とは言い難い花が咲く。
花そのものの正面に、マスクを被りその表情
が見えない様になっている。
この特異とも言える花姿の在り方も、私には
美しい花に見えてしまうのである。
この花の季節には、サラセニアの食虫を生業
としている葉は、花よりも低い位置までしか
背を伸ばさずにいる。
虫を受粉の手伝いをさせる生殖のための道具
としての活用を先ずは優先させる。自己の命
より、子孫を残すことが先ずは最優先。
花の受粉が終わると、食虫植物のトラップ部の
葉がメキメキと立ち上がり、その殺しを生きる
糧のひとつとする。
その葉に浮かぶ血管にも見える紋様は何世代
にも渡り、虫を捕らえ奪ってきた命の呪いが
浮き出ているかの様である。
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和名 網目瓶子草 (アミメヘイシソウ)
洋名 サラセニア
(SARRACENIA)
ホワイト トップ ピッチャー プラント
(WHITE TOP PITCHER PLANT)
ホワイト トランペット
(WHITE TRUNPET)
学名 サラセニア レウコフィラ
(SARRACENIA LEUCOPHYLLA)
分類 ツツジ目、ヘイシソウ科、ヘイシソウ属
種類 多年生草本
食虫植物
草丈 30〜90cm
開花 春
花色 紫、赤、緑
花径 4〜7cm
原産 アメリカ、カナダ、メキシコ
言葉 変わり者
風変わり
憩い
撮影 宇治市立植物公園
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サラセニア以外の食虫植物が咲かせる可憐な花姿
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