朴ノ木
朴ノ木 (ホオノキ)
モクレン目、モクレン科、モクレン属。
日本に自生する樹木の中で、最も大きな花を
咲かせるのがこのホオノキである。盃杯状に
咲くその乳白色の花は直径が15〜20cm
にもなる。花弁が9枚、萼片は3枚の構成と
なっている。
この花は強い香りを放つ事から多くの甲虫類
や花虻(ハナアブ)を集め、それら昆虫類の
貴重な蜜源となる。
花の中央部には雄蕊と雌蕊が沢山集まってて
円錐状を成している。
これらの花は全て上を向いて咲くのであるが
この樹自体が大きく上へ上へと育つことから
花を間近で見るのがとても難しいものである。
写真は服部緑地都市緑化公園のものであるが
ここのものは広くスペースをとられて植わり
横広がりに成長している為、この様に多くの
花を撮影する事ができたもの。その大きくも
立派な花は鑑賞価値の高いもので見るものを
飽きさせない。
この樹木は葉もまた大きい。長さ20〜50
cmと巨大なもので逆卵型。花の真下からの
撮影であるが、花弁と同じ枚数の九枚の葉が
均等に干渉せぬ様、輪生状に配置されており
見上げるとその美しい配列が確認できる。
葉の端面にはギザギザはなく全体に波打った
形状と肉厚により美しい形を保たせている。
この植物の名、朴ノ木(ホオノキ)のホオは
語源は『包』からきている。
ホオノキの葉はただ大きいだけでなく、芳香
と殺菌作用、抗菌作用を有する事から六世紀
の大塚古墳の壁画に食材の皿に使用されてる
ものが描かれ、万葉集には酒器としての利用
が記されている。落葉も比較的火にも強い事
から味噌に他の食材等を乗せて焼く朴葉味噌
(ホオバミソ)、朴葉寿司(ホオバズシ)、
朴葉餅(ホオバモチ)に今なお使われている
ものである。
この二枚の画像は、武田薬品工業京都薬用植物園
にて撮影したものとなる。
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和名 朴ノ木 (ホオノキ)
朴木 (ホオノキ)
朴(ホオ)
洋名 ジャパニーズ ビッグ リーフ マグノリア
(JAPANESE BIG LEAF MAGNOLIA)
学名 マグノリア オボヴァタ
(MAGNOLIA OBOVATA)
分類 モクレン目、モクレン科、モクレン属
種類 落葉高木
草丈 20〜30m
開花 春〜夏
花色 白
花径 15〜20cm
原産 日本(北海道〜九州)、朝鮮、中国
言葉 熱意ある友情
撮影 服部緑地都市緑化公園
武田薬品京都薬用植物園
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