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ワタ 生まれたてのコットンのフワフワ手触りに感激



綿 (ワタ)


アオイ目、アオイ科、ワタ属の多年生または
一年生の植物。主にその繊維を採る為に栽培
される。ワタの繊維は、衣類や布製品の原料
として広く利用され、古くから重要な作物と
して世界中で栽培されている。


ワタは花の後に、コットンボールと呼ばれる
実ができる。この実が熟すと裂け、中に繊維
(ワタ)を含んだ種子が露出する。この繊維
が収穫され、綿製品の原料に用いられる。


このワタと呼ばれるものは、実の中に複数個
含まれる種子そのものに綿毛が生えたものと
なる。下に示した写真のワタの中には等間隔
に種子が微かに見えている事からも分かる。


成熟の経てからワタの実は、収穫後に繊維が
取り出され、紡績を経て糸や布が生まれる。
これらは天然繊維として通気性や吸湿性にも
優れている為、衣料用素材として重宝されて
いるのである。


ワタの栽培はとても古く、紀元前からインド
やエジプトで行われていた事が分かっており
日本に於いても江戸時代には国内でも栽培が
広がったのである。


ワタには主に4つの栽培種がある。


品種 アメリカン コットン
名称 アップランド コットン
生産 テキサス、カリフォルニア、ジョージア
学名 ゴッシピウム ヒルスタム
   (GOSSYPIUM HIRUSTUM)
備考 最も一般的な品種とされるコットン
   世界の綿生産の90%以上を占める
   アメリカの三大生産地は上記の州


品種 カリビアン コットン
名称 シーアイランド コットン
生産 ジャマイカ
学名 ゴッシピウム バルバデンス
   (GOSSYPIUM BARBADENSE)
備考 長く細い繊維の世界最高品質コットン
   『コットンの王様』と呼ばれる


品種 アジアン コットン
名称 インディアナ コットン
原産 インド、中国、ウズベキスタン
学名 ゴッシピウム アルボレウム
   (GOSSYPIUM ARBOREUM)
備考 通気性と吸湿性に優れたコットンで
   インドが最大の生産地となる。


品種 アフリカン コットン
原産 ベナン、マリ、コートジボアール
学名 ゴッシピウム ヘルバセウム
   (GOSSYPIUM HERBACEUM)
備考 耐乾性があり、アフリカや中東で育成
   アフリカの原住民のカラフルな衣装に
   使われている丈夫な生地が特徴


ワタは、生活に欠かせない天然素材であると
同時に、環境に配慮した利用法が求められる
時代において、役割を見直されてる植物。


ワタは栽培に大量の水を必要とするもので
また害虫にも弱い為、栽培には多くの農薬が
使用されることが課題となっている。近年は
オーガニックコットンの普及や環境に優しい
栽培方法が注目され、持続可能なワタの生産
が推進されている。



和名 綿 (ワタ)
洋名 コットン
   (COTTON PLANT)
学名 ゴッシピウム アルボレウム
   (GOSSYPIUM ARBOREUM)
分類 アオイ目、アオイ科、ワタ属
種類 一年生草本
草丈 50〜120cm
開花 8〜10月
花色 薄黄
花径 6cm
花弁 5枚
苞片 3枚
原産 インド
言葉 偉大
   崇拝
   繊細
撮影 2024年10月26日
場所 日本新薬 山科植物資料館

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