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狸豆


狸豆 (タヌキマメ)


マメ目、マメ科、タヌキマメ属


日本、中国、インドとアジア地域の日当りの
良い平地に自生する一年生の植物。


全体に掲色の長毛が生えており『タヌキマメ』
とついた和名は、萼に包まれた豆果の可愛い姿
をタヌキに見立てた為と、花を真正面から見た
時のその様子がタヌキの顔にも見えるからとも
いわれている。

この植物の学名についてる『クロタラリア』、
洋名の『ラットルボックス』とは、どちらとも
玩具の『ガラガラ』を指す言葉となっている。
種の鞘を振ると、中のハート型の種が楽しい音
をたてることに由来するものである。


この植物はアレロパシー物質をその周辺へと
放出する事が、農作物を荒らす土壌線虫防除
の効果があるとされ、畑作の際の作物の間に
植えられていたものである。


また、民間療法にも利用されてきた歴史があり
利尿剤、強心剤、鎮痛剤としても利用されてた
とされる。


この植物、私は大阪公立大学附属植物園にて
初めて拝見した植物であったが、動植物園の
中の『絶滅危惧種ゾーン』の中にひっそりと
植えられていたものである。


残念ながら、一年生というこの植物の性質と
海外勢の外来品種が勢力拡大を続けている今
このタヌキマメは絶滅の危機に瀕する植物の
ひとつとなっている。




和名 狸豆 (タヌキマメ)
洋名 ラットル ボックス
   (RATTLEBOX)
学名 クロタラリア セシリフロラ
   (CROTALARIA SESSILIFLORA)
分類 マメ目、マメ科、タヌキマメ属
種類 一年生草本
草丈 30〜100cm
開花 7〜9月
花色 青
花径 10〜15mm
原産 日本、中国、インド
言葉 愛嬌
   乙女の真心
   愛情
   純潔
撮影 2024年10月2日
場所 大阪公立大学附属植物園
備考 絶滅危惧種

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