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櫛髭紅蛍


櫛髭紅蛍 (クシヒゲベニボタル)


甲虫目、ホタル上科、ベニボタル科、


撮影を始めた時、羽の真っ赤なカミキリと
思いながら撮影していたが、調べてみたら
ベニボタルの仲間だと判明した。


神戸市立森林植物園にて紫陽花巡りを楽しむ
矢先に交尾中のベニボタルのツガイを発見し
撮影したものである。


ベニボタルもうっすらとその存在は知っては
いたものだが、その遭遇は突然やってくる。


このベニボタルは日本は全土に生息、朝鮮、
中国に分布し、出現時期は6〜8月となる。


ベニボタルは、残念ながら他の蛍の様に発光
する器官を持たない品種となり、夕闇の中の
密かな出会いなんてものとは程遠く、昼中に
パートナーを探しては、マッチング成立にて
メスにオスがドッキングする。それにしても
この体格差である。オスはメスのほぼ半分の
サイズである。


このベニボタルのメスの個体はアクティブで
オスを背に乗せながらもよく歩き回るもの。
まあ、このオスならそんなに負担にならない
のだろう。


オスの触覚が櫛状(クシジョウ)なのに対して
メスのそれは鋸状(ノコギリジョウ)である。


胸部の形状と、前翅の全体に走る隆起形態で
櫛髭紅蛍 (クシヒゲベニボタル)なのが判明。


光らないこの蛍、真っ赤な羽は何の証なのか
というと、有毒昆虫だからであり、食べたら
酷い目に遭うよと云う鳥たちへの注意喚起を
示したカラーなのである。






和名 櫛髭紅蛍
   (クシヒゲベニボタル)
学名 マクロライカス ペクチニファー
   (MACROLYCUS PECTINIFER)
分類 甲虫目、カブトムシ亜科、
   ホタル上科、ベニボタル科、
   ベニボタル亜科
種類 昆虫
   ベニボタルホタル類
体長 オス 10mm
   メス 20mm
特徴 オス クシ状の触覚をもつ
   メス ノコギリ状の触覚をもつ
出現 6〜8月
分布 日本全土(北海道〜九州)、
   朝鮮、中国
場所 神戸市立森林植物園
撮影 2024年6月29日

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