力芝
力芝 (チカラシバ)
イネ目、イネ科、サンキュラス属の多年生の
植物となる。
力芝の名の由来は、この植物を抜こうとすると相当な力がいることに由来する。地下茎はさほどは長くはないがその下に株を作り、これが抜く時の抵抗力となる。
穂先に単独で種が付き、これが連なった形で形成され、種には複数の針状の毛が多数生える。動物の毛に付着して範囲を広げるもので、人の衣服にはセーターなどの目の荒いものに付着する、ひっつき虫戦法をこの植物も持っている。
ネコジャラシの大型版みたいに見えるが、穂先にある種が簡単に脱落するため、ネコと一回遊ぶとただの茎だけになってしまう為、遊ぶ気満々のネコには不満足。ネコジャラシには向かない植物である。
荒地、草原、公園、野山と色んなところで見かけるもので牛を育てる牧草に使われている。
イネ科の植物なので、脱穀すれば人でも食料として活用は出来るが、針状の毛が邪魔な為、手間がかかるのと、取れ高の悪さから、食べる人はいないものと思われる。
チカラシバの花言葉は 『信念』 。真っ直ぐな立ち姿からついた花言葉であろう。信念と労力を惜しまねば食べられるものということ。
この植物は子供の遊び道具にもなる。
茎の下部からこの穂を扱きあげると、取れた種が集まり黒い毛玉みたいになる。脱落性の高いこの植物ならではの昔からの子供の自然の中の遊びである。
これに目玉を付けてやれば「まっくろくろすけ」になる。「となりのトトロ」でサツキとメイが引越先の家の中で出会った真っ黒な妖怪「ススワタリ」である。これは「千と千尋の神隠し」にも登場する。
童心を忘れると見えなくなるものがある。
好奇心と冒険心。この大切なものを子供の頃に置き去りにしてると自然の中の小さな宝物さえもう、見つけられなくなる。
和名 力芝 (チカラシバ)
路芝 (ミチシバ)
洋名 スワンプ フォックステイル
(SWAMP FOXTAIL)
ファウンテン グラス
(FOUNTAIN GRASS)
学名 センチュルス アロペキュロイデス
(CENCHRUS ALOPECUROIDES)
分類 イネ目、イネ科、クリノイガ属
種類 多年生草本
草丈 1m
開花 夏〜秋
原産 アフリカ東部
言葉 信念
撮影 淀川河川敷