斑猫
和名 斑猫 (ハンミョウ)
道教 (ミチオシエ)
道導 (ミチシルベ)
洋名 ジャパニーズ タイガー ビートル
(JAPANESE TIGER BEATLE)
学名 シシンデラ ジャポニカ
(CICINDELA JAPONICA)
分類 コウチュウ目、オサムシ科、
ハンミョウ属
種類 肉食系昆虫
体調 2cm
出現 春〜秋
分布 日本、中国、朝鮮
メタリックなボディに華麗なるデザインを纏った地上の殺し屋、その強靭な顎は左右のそれが常に交差していて獲物を見つけたならその背中に飛び掛かり、この左右の顎で、獲物の神経部分を切除する。
我々、哺乳類もだが、鳥類、爬虫類、昆虫や魚類に共通の弱点は首にある。この部分を背後から切断すると世の中の生き物は機能停止してしまう。ここには共通して神経回路が集約されており、この部位を切断すれば自分より多少大きな獲物でも倒せるとハンミョウは知っている。
彼等はとてもすばしっこく、大地を走り、飛んで獲物へとプレデターとして襲いかかる。それはまるで磁石のS極がN極に引き寄せられる様に襲いかかる。すばしっこい彼等にロックオンされたら逃げるのはもう難しい。
だが、虫ではなくて我々が歩いていくと、ハンミョウにある一定距離に近づいたら、磁石のS極同士が反発する様にハンミョウは30cm間隔で遠ざかっていく。
昔の時代の人達は、ハンミョウのこの性質を面白がって道教 (ミチオシエ) などの粋な名称でこれを呼んだ。
もう、大阪では淀川の河川敷でも見ることのない虫だ。六甲のこの自然の中で長生きをして欲しい。ちなみに今回は六甲の植物園の中でハンミョウは至る所にいてとても喜ばしく思ったのである。
美しく身軽で獰猛なハンター、自分よりも大型のバッタやコオロギなどを颯爽と狩っていく。
幼虫時代にも地面に穴を掘り通りがかりの虫を片っ端から狩り獲っていく、生涯の殺し屋。
最後のドアップ写真は、帽子をぶん投げて捕まえた
のを指で掴んだままIPHONEで撮影したもの。