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鬼ノ目突 邪気を祓う聖なる常緑樹


鬼ノ目突 (オニノメツキ)

シソ目、モクセイ科、モクセイ属、ヒイラギ種
日本の原産となる常緑広葉樹であり、一般的な
和名では『柊』(ヒイラギ)の名で呼ばれる。


タイトルにもした『鬼ノ目突』(オニノメツキ)
はその葉の周囲に鋭利な突起棘がある事により
コレを家の周囲グルリを生垣としてこれを植え
一切の邪気などを家に入れない様にすると云う
樹木で、実際には防犯用目的にも植えられた。


『柊』の名称にもある『疼ぐ』(ヒイラグ)の
意味は、昔の言葉で『痛む』事を意味したもの。
この植物の葉が固くて頑丈で葉の両側にある棘
に触れると痛い事からヒイラギとの名がついた
ものとなっている。


そもそもこの樹木の葉に棘がある理由は鹿など
草食系動物がこの葉を齧らない様にさせる為の
防御防衛の為にこんな葉が付いている。


以前にこのブログで紹介させて頂いた奄美柊黐
(アマミヒイラギモチ)も、防衛の為に葉に棘が
生じるものだが、こちらは奄美の黒ウサギから
葉を守る為に低い位置の葉には棘があるものの
ウサギが届かない少し高い位置の葉は棘がなく
まん丸い葉になる。この棘を生じさせるだけで
それだけエネルギーを使うことになるので防御
範囲のみに外敵対策を施すと云う頭脳プレイを
見せてくれる。こういう高難易度のプログラム
を組んでしまう植物には本当に驚いてしまう。
こちらはモチ類の仲間であり、今回紹介の樹木
はモクセイ類の仲間であり、違う樹種であるが
同じ機能を持つのは面白い事である。


西洋にあるのはモチ類の方であり、クリスマス
に飾られるこの樹木は『クリスマスホーリー』
の名がついていて、クリスマスの飾りにも使用
されており、こちらは柊黐(ヒイラギモチ)の
和名にて、柊(ヒイラギ)と別種な事を表す。


柊に話を戻すと、この樹木の花は11〜12月
に白い花を咲かせる。4枚花弁に2本雄蕊の花
はとても小さい。



和名 柊 (ヒイラギ)
   柊木 (ヒイラギ)
   疼木 (ヒイラギ)
   鬼ノ目突 (オニノメツキ)
洋名 ホーリー オスマンサス
   (HOLLY OSMANTHUS)
   ホーリー オリーブ
   (HOLLY OLIVE)
   ファルス ホーリー
   (FALSE HOLLY)
学名 オスマンサス ヘテロフィラス
   (OSMANTHUS HETEROPHYLLUS)
分類 シソ目、モクセイ科、モクセイ属、
   ヒイラギ種
種類 常緑広葉樹
   常緑小高木
草丈 4〜8m
開花 11〜12月
花色 白
花径 5mm
花弁 4枚
雄蕊 2本
実期 5〜6月
実色 黒紫
原産 日本(福島県以南、四国、九州、沖縄)
   台湾
言葉 あなたを守る
   保護
撮影 十三(家の近所)

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