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KYOTO TOWER
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京都を訪れた事がある方ならご存知のこの
建築物。そう、京都タワーである。
これを建設する企画が進行し始めた当時は
『東寺の塔より高いものを建ててはならぬ』
『それを超える建築などもっての外である』
と厳しい反発の声が起きたのである。
経済の発展に繋がると政財界を中心とした
建設推進派、古都京都の美観を損ねる事は
あってはならないとの文化人や学者や寺社
仏閣関連の建設反対派の間で火花を散らす
真っ向勝負となるも建設側に軍配は上がる。
この時の論争は後々の京都の景観を損ねる
建築や広告、のぼりなどが制限される事と
なったのである。
なので、京都のデパート始め、コンビニ、
ファーストフード、広告ポスターなどに
厳しい制限が残っている。これはこれで
良い事だと私は思っている。
京都タワーは、全高131mの高さの展望
塔である。設計した建築家は山田守氏が、
構造建築には京都大学工学部建築学教室の
棚橋諒氏が担当した。
この京都タワーは、京都駅の正面に位置
する場に建設、京都中央郵便局跡地の建設
という事で非常に目立つ立地条件となる。
京都に相応しい建築物をとの事で、鉄骨に
よる無骨なものをやめ、優雅な景観のもの
にしようという事で応力外被構造である
モノコック構造が採用された。
つまり高強度溶接で繋ぎ合わせたパーツが
組み上がる構造となっている。
京都の中心部は山に囲まれた街であって
海には面してはいないが、それゆえに山々
に囲まれた灯台というのがこの京都タワー
のコンセプト。白い塔に赤い展望台との
色彩は陸地の灯台の意味なのである。
1963年(昭和38年)に着工、そして
翌年1964年(昭和39年)8月31日
に開館、12月28日に開業となっている。
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京都タワーが建ったこの1964年という年
は特別な年で10月1日には東海道新幹線が
開通した年でもあって、10月10日〜24
日の10日間にはオリンピックが東京で開催
された年でもあるのだ。そして1970年は
大阪府吹田市にて日本万国博覧会もが開催を
される事も決定していた。
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日本に世界中から人が集まる事を想定して、
モダンで新たな建築物を京都に建てたいとの
潮流が生み出した建築物なのである。
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名称 京都タワー
設計 山田守
構造 棚橋諒 (京都大学工学部建築学教室)
施工 大林組
施主 京都タワー株式会社
構造 モノコック構造 (応力外被構造)
敷地 2,783 m2
階数 285段
全高 131m
着工 1963年 (昭和38年)
竣工 1964年 (昭和39年)
所在 〒600-8216
京都府京都市下京区烏丸七条下ル
東塩小路町721ー1
運営 京阪ホテル&リゾーツ
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