
セイタカアワダチソウ その泡立の名の意味
背高泡立草
(セイタカアワダチソウ)
キク目、キク科、アキノキリンソウ属の多年草。
冬の寒空の下、実家の側の崖上にてこの枯れ姿が
突出しているのを見つけて、写真に収めたもの。
60年代に鑑賞目的に日本に渡来してきた植物。
爆発的な繁殖力を持ち、日本全土に範囲を拡大し
花粉症アレルギー原因植物との濡れ衣を着せられ
自衛隊の火炎放射器による一斉掃討なんて事まで
されてしまったのが、このセイタカアワダチソウ。
花粉症を引き起こす原因植物というのは、風媒花
と云う花粉そのものを風によって受粉活動をする
植物に限定され、スギ、イネ、ブタクサ、ヒノキ
などがこれにあたる。これらの植物は虫を頼らぬ
生態ゆえに、花の中に蜜などは存在させない。
ただ、風にその花粉を載せて受粉活動を行う為に
大量の花粉をばら撒く。花粉量が大量すぎる為に
それを何度も蓄積させられる事から身体がそれに
拒否反応を示すのが、花粉症なのである。
このセイタカアワダチソウには、色んな虫がその
花にやってきて、蜜を吸い受粉の手助けをする。
つまり虫媒花という事で、風媒花のものとは違い
花粉を気中には飛ばしたりはしない為、花粉症を
引き起こす犯人ではないのである。
日本に入ってきた当時、爆発的な勢力で範囲拡大
をしたのは、写真にあるモコモコとした種が風に
乗って次の命を効率よく広範囲に繋げられた事と
アレロパシー物質と云う物質を周囲に放つ能力が
あって、在来植物群に対し成長を抑制させる事で
最終的にはそれらを枯らして淘汰してしまう能力
に長けていたからなのである。
だが、残念なことが分かっている。アレロパシー
物質の毒により自身にも悪影響を及ぼしてしまい
自身をも枯らすと云う本末転倒な事も確認されて
いるのである。自己防衛のためにカメムシがあの
臭い匂いを出して、自身もその臭さにダメージを
受けたり、死んでしまう個体もいるということに
少し似ていて気の毒に思う。
この植物のモコモコの種がてんこ盛りになった姿
が写真のもの。ビアジョッキの泡の様にモコモコ
しているのが分かる。子供の頃に誰かに教わった
泡立草の名前はここからきたのだよと言われてて
私は泡立草の泡はずっとビールの泡が名の由来と
信じてきたが、実際はそれが命名された理由では
ない事を後に知る。
このセイタカアワダチソウには、サポニン成分が
含まれているので、これが泡立させる物質となる。
入浴剤として利用するとお風呂が泡立つのである。
体質からその泡が身体に合わない人もいる事から
尿薬剤としてはあまり流通はしていない。


和名 背高泡立草
(セイタカアワダチソウ)
加奈陀秋ノ麒麟草
(カナダアキノキリンソウ)
代萩 (ダイハギ)
洋名 トール ゴールデンロッド
(TALL GOLDENROD)
カナディアン ゴールデンロッド
(CANADIAN GOLDENROD)
アルティッシマゴールド
(ALTISSIMA GOLD)
学名 ソリダゴ アルティッシマ
(SOLIDAGO ALTISSIMA)
ソリダゴ カナデンシス
(SOLIDAGO CANADENSIS)
分類 キク目、キク科、アキノキリンソウ属、
セイタカアワダチソウ種
種類 多年生植物
草丈 150〜300cm
開花 夏〜秋
花色 黄
花寸 3〜5mm
原産 カナダ、北米
渡来 昭和40年代(1960年代)
言葉 元気
生命力
唯我独尊
撮影 兵庫県川西市、崖の上
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