円椎
円椎 (ツブラジイ)
ブナ目、ブナ科、シイ属、ツブラジイ種
洋名の『チオナンサス』とは、『雪の花』を
意味するラテン語となっており、写真をご覧
頂ければ納得をされる事であろう。
和名では、まん丸で小さなドングリが成る事
から、円椎 (ツブラジイ)、小椎(コジイ)という名が付いている。
その小さなドングリの全長は6〜12mmと
小型のサイズで黒ずんだ実を地上に落とす。
なかなかに可愛らしいドングリで植物の実の
コレクターの私も持っている。
もちろん、実がなるのはまだまだ先のことで
今は花が真っ盛りで、その写真の紹介となる。
雪の花の洋名が表すのは、この無数のオシベ
を指す。幻想的なその光景には目を奪われる。
代わってメシベはこんな感じである。オシベ
と比べると相当少ない。その対比は百分の一
以下位であろう。植物や樹木における生殖で
種や実が成るのは次の命を繋ぐ為に当たり前
に大切な事ではあるが、必要以上に実が成る
のは樹木にとっては大きな負担となる。
写真のメシベのポツンポツンとした突起こそ
受粉の為の器官となっている。
オシベは確実に受粉させる為に大量に備わり
メシベは必要最低限の実をもたらす少数だけ
備わっているのである。
これらをIPHONEでギリギリまで接写しての
幻想的光景に『目』を奪われての撮影だったが
奪われていたのは実は『鼻』もであった。
栗 (クリ) の花がそうである様に、この花
は成人男性が生殖のために放つスペルマ臭と
同じ匂いで、むせ返る程の匂いである。
アメリカのとある研究機関が少子高齢化対策
の研究で女性版のバイアグラ(性欲促進剤)
なるものを開発、米食品医薬品局(FDA)が
認可した事がニュースになった。何年も前の
研究であったが、コロナ影響による少子化の
状況は再びこの薬に着目してるらしい。
男性が放つスペルマ臭も妊活中女性にとって
潜在的なフェロモン臭として、生殖活動には
的確な成分なのかも知れない。そんな事から
この薬剤の中にちゃんと含まれているという。
決して良い匂いではないと思うのだが、その匂い
にもちゃんと大切な意味があるのかも知れない。
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和名 円椎 (ツブラジイ)
小椎 (コジイ)
洋名 チオナンサス
(CHIONANTHUS)
学名 カスタノプシス カスピダータ
(CASTANOPSIS CUSPIDATA)
分類 ブナ目、ブナ科、シイ属、ツブラジイ種
種類 常緑高木
草丈 20m
開花 5〜6月
花色 クリーム色
原産 日本 (本州〜屋久島)
言葉 清廉
撮影 服部緑地都市緑化
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