榎

榎 （エノキ）


丸みを帯びた優しい葉の間に結実してるのが
見える。少しだけ深い緑色のその実も優しい
感じがして好きである。



その背丈は２０ｍまでも伸びるもので見上げ
大きさに憧れる。昔からその葉が下への陽光
を遮ってくれて、居心地の良い空間を我々に
もたらしてくれる。



公園内の地面にレジャーシートを拡げた上に
寝っ転がって木漏れ日のユラユラしてるのを
楽しみながら撮影した。



エノキは樹齢は１５０〜２００年と人の寿命
に対して約倍の命の時間を与えられている。



榎（エノキ）の名は、またまた語呂合わせの
『縁ノ木』 （エンノキ）からのもの。
日本人は語呂合わせが大好きな民族だと既に
ご紹介の通りで、縁起物など喜んで植える。
黒鉄黐 （クロガネモチ）、南天 （ナンテン）
などもそう。榎は良い縁に巡り会えます様に
悪い縁は来ません様に、と両方の意味を昔の
人は願掛けして庭に植えたものなのである。



その縁起の良さから、寺院や神社などの境内
にご神木として植えられている樹木としても
昔から人達に愛されてきたものとなる



木質は欅 （ケヤキ） に木目や質感や硬さ等
が似ていて、建築資材、家具材料、薪材など
幅広く使われている。

３〜４月に開花、それが５月には結実して、
その後には可愛い実が橙に色付いていくのも
観察していると楽しい。

樹齢の長いとても素敵な樹木ではあるのだが
この木の倒木後には、エノキダケが生える。

和名　榎 （エノキ）
洋名　ジャパニーズ ハックベリー
　　　（JAPANESE HACKBERRY）
学名　セルティス シネンシス
　　　（CELTIS SINENSIS）
分類　バラ目、アサ科、エノキ属
種類　落葉高木
草丈　１５〜２０ｍ
開花　３〜４月
花色　黄
花径　５ｍｍ
樹齢　１５０〜２００年
原産　東アジア諸国全域
言葉　共存共栄
　　　協力
　　　力を合わせる
撮影　大野川緑陰道路

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