ヒメツルソバ コンペイトウ状の花はキュートだが、根茎はタフなリトルアーミー
姫蔓蕎麦 (ヒメツルソバ)
ナデシコ目、タデ科、イヌタデ属の多年生草本
その見た目の可愛さから日本国内では観賞用とし
広く親しまれる。原産はヒマラヤ地方とされるが
日本を含め多くの地方にて帰化植物として繁殖を
続けている。
まずは可憐なその花だが、タデ科に特有の形状の
直径5mm程の小さな白色や桃色の花を咲かせる。
その花は集合花序を形成し、丸い形が『ポンポン』
の様に見える為、とても可愛らしい印象を与える。
この小さな花には花弁はなく、萼片が5深裂した
ものが、この花の実態である。
同じタデ科の植物には、犬蓼(イヌタデ)や水引
(ミズヒキ)などがあるが、これらは小さな花が
花序形態には違いを見せるのだが、その花単体
はとても似通った形状をしている事が間近で花を
観察してやるとよく分かるものである。
タデ科のもうひとつの特徴は、その葉にもある。
このヒメツルソバの葉は、楕円形で小型のもので
その葉の表面には淡い赤褐色の斑紋が見られる事
が多い。この特徴もタデ科を確かめる判断材料の
ポイントとなる。
このヒメツルソバは、のその茎は地面を這う様に
拡がる匍匐性(ホフクセイ)に長けている性質を
もっており、地被植物としてグラウンドカバーに
よく使われる。
花は基本的に年中咲くことから、種もせっせと
産み出され、小さなこぼれ種で容易に増殖する
ものでもある。
ヒメツルソバは丈夫で適応力が高く、日当たり
良い場所から半日陰、さらには痩せた土地でも
容易に育つ。また、病害虫などにも強い事から
管理する上での手間要らずでもある。
逆に云うと、この植物は繁殖力も生命力もタフ
な事から在来種を押し除けて育つ強靭さをもつ。
こぼれ種は、コンクリートの隙間にも芽を出し
その根は建造物の基礎部分に少なからず影響を
及ぼすものともされている。
和名 姫蔓蕎麦 (ヒメツルソバ)
寒虎杖 (カンイタドリ)
洋名 ポリゴナム (POLYGONUM)
学名 ペルシカリア カピタタ
(PERSICARIA CAPITATA)
分類 ナデシコ目、タデ科、イヌタデ属
種類 多年生草本
草丈 5〜50cm
開花 年中
花色 白、桃
花径 5mm
花弁 0枚
萼片 5深裂
雄蕊 6〜8本
花序 球状集合花序
原産 ヒマラヤ
言葉 思いがけない出会い
愛らしい
撮影 大阪市淀川区
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