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ハーフ フラワー 恋人同士が花のハーフを合わせると天の涙が降るとされる切ない伝説の花


ハーフ フラワー
(HALF FLOWER)


クサトベラ科、クサトベラ属の常緑低木


本州に自生している『扉』(トベラ)の仲間で
葉の厚みや形状はとても類似している。


そして塩分を含んだ潮風などにも耐えられる
という性質においても類似している。


トベラとこのハーフフラワーとの大きな違いは
この独特な花のカタチにある。花を二つに切り
分けた後の様に下半分だけの花に見えることが
このハーフフラワーの花の特徴となっている。

この花をよく観察すると、ハーフフラワーの
上部にはアーム型をした上部に吊り下がった
雌蕊も独特のスタイルで花蜜を求めてやって
きた虫の身体についた花粉を受け取る形状と
なっている。


この植物には『ナウパカ』という名前がついて
おり、南国の島のハワイの名称となっている。


ハワイに伝わる伝説で、王族の姫君であった
ナウパカという美しい女性が、島に住んでる
若い青年に恋をする。だが、階級制度の厳格
なその時代に、そんな二人が一緒になる事は
赦されず、二人が選んだのは死であった。


あの世でなら二人は一緒になれるとの願いで
二人は共に死んでしまうのだが、神の逆鱗に
触れた為に、二人の魂は別々に切り離されて
二人は海と山とに分断されハーフフラワーに
なったとの伝説が残る。


山のハーフ、海のハーフ、両方の花を合わせ
ひとつの花にしてやると雨が降り出すという。
その再会に二人が涙を零すからだという。


実際に今回、紹介するのは『ビーチナウパカ』
という種類のハーフフラワーで、もう一種は
『マウンテンナウパカ』と呼ばれているもので
花はやや青み掛かったハーフフラワーとなる。


この花は、ハワイにしか自生していない為に
日本の南国ではハーフフラワー同士を合わす
事は叶わないのである。




和名 草海桐花 (クサトベラ)
洋名 ハーフ フラワー
   (HALF FLOWER)
   エンジェルフラワー
   (ANGEL'S FLOWER)
   ビーチ ナウパカ
   (BEACH NAUPAKA)
   ナウパカ カハカイ
   (NAUPAKA KAHAKAI)
学名 スカエボラ セリケア
   (SCAEVOLA SERICEA)
分類 キク目、クサトベラ科、クサトベラ属
種類 常緑低木
草丈 4m
開花 夏〜秋
花色 白
花寸 20mm
花弁 5枚
原産 日本(薩摩半島以南の南西諸島)
   太平洋からインド洋の熱帯、亜熱帯
言葉 可能性
撮影 沖縄県久米島

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ハーフフラワージュエルたち

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