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【毎週ショートショートnote】お題:「節分胎教」&解説(608文字)
「桃太郎の話って知ってる?」
「え?いまさら何を言ってんのよ」
「ちがうよ、桃太郎の本当の話よ」
(まーた 始まった)
「桃太郎は、鬼退治の金銀財宝で幸せに暮らしていたんだけど、両親がいなくなり、お金が底をついたときに変わってしまった。
桃太郎は恵まれた体を持っていても、『略奪』することでしか、お金を稼ぐ術を知らなかったのよ。
桃太郎は鬼退治と称して各地の村を襲ったの。その桃太郎を退治したのは、山でひっそりと暮らしていた鬼なんだって。
全国に話が広がっていくにつれて、都合の悪い所が無くなったみたい」
「へーへー 都市伝説みたいな?」
「ねぇ・・エリ、大学生なんだから、もっと現実を見ようか」
<桃太郎が胎教も無しに、桃から突然生まれたか意味わかる?>
あれは儒教の教えを説いているからよ
山へ柴刈り=「父の恩は山よりも高い」
川へ洗濯 =「母の愛は海よりも深い」
犬=仁義、猿=知恵 キジ=勇気:三徳
「鬼ヶ島」=社会・世間
つまり、「鬼退治」とは世間の荒波を三徳で乗り越えろって意味よ。様々な苦労をした仕事で得られる「信用」、そして、食べていくのには困らない程度の「財産」を稼いで、親孝行しろって話なの!
エリ「そっかー 今日は節分だから豆まきでもしようよ」
晴美「あんた!人の話聞いてたの?」
エリ「難しい話は苦手でござる」
「じゃぁ、私から」
「福はーうち」
晴美「鬼は―うち」
エリ「あれ?」
晴美「え?何?」
「私のとこではそう言ってるよ」
お題【節分胎教】
いや、たらはさん。月初めは簡単なお題だったでしょ!すぐに、忘れるんだから!
そんな皆様にはこちらを。
裏お題【接吻代行】
|д゚)チラッ
落語 桃太郎 の解説
落語の桃太郎は、昔話の桃太郎を題材にした古典落語の一つです。子供に桃太郎の話をして聞かせようとする父親と、話にあれこれと注文をつける子供とのユーモラスなやり取りを描いています。
「動物園」と同じ名作であり、おススメです。
今回のショートショートは落語の「桃太郎」話を一部参考にし、節分に関するミステリーを現代風にまとめました。
節分のあれこれ
「福は内、鬼は内」の地域は多数存在し、鬼が祀られてる神社もあり、悪者を退治するという言い伝えがあります。
節分の掛け声は地域によって違いがあり、由来を探してみるのも楽しいですね。