あぁ、もう、なんで、、

「もう一軒いかがですかぁ」
『そこの綺麗なお姉さん、このあとどう？』

トゥルルルルルルゥ
「だぁしゃぁりあぁす。ご注意くださぁい」

ざわつく雑踏を抜けて、いつもの道を歩く。
時折、耳の横を通り過ぎるカタンコトンという
電車の音だけが響いている。

明日も早い。

「ただい...ま...」
ついくせで出た帰宅を告げるその一言は
いつまでも宙を舞っている。
帰らなくなってからどれくらい経つだろう。

仕事の疲れと空腹の相手で精一杯で。

倒れ込んだら最後、
次に見るのはいつだって天井。

「お届けものでーす」

手渡された小包のすき間から
ひらひらと落ちる一枚の便箋。
見慣れた文字で書かれた「元気にしてる？」

ッッ

おととしの日付が記されたLINE。
「、、今更、、だけど、、、」

「届いたよ、ママノチョコレート」

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

今まで食べたスコーンは、
どこか、少し、物足りない。

だけど、ママノはぐっとくる。
しっかりとチョコレートしてる。

思わず紅茶が欲しくなる。

そんな、忘れかけていた感情を、
私の大切を、そっとここまで連れて来る。

さっぱりとしたオレンジに、
よみがえるあの日の甘酸っぱい記憶。

さぁ、日常に一福を。

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#bosyu で出会った素敵なスコーン。

そこから思い描かれる、
温もりに溢れた優しい景色をお届けしました。

今だからこそ、大切な誰かに、
あなたの想いを届けてみませんか。

《MAMANOに込められた想い》

MAMANOの物語