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タンポポわたげとあの日と今日と。
道端や公園でわたげを見つけては
だれが最初に吹き飛ばせるかを競っていた。
あの日からタンポポは偉大だ。
どこまでだって飛んでいける
登下校の30分が苦痛な僕らにとって
それは無限の可能性に他ならなかった。
それなりに楽しく、
それなりにつまらなく、
それなりに宿題に追われるそんな日々。
それらがいっぺんになくなる6度目の春、
僕は初めて悲しみにくれた。
温かな笑顔とユーモア溢れるその先生が
僕は大好きだった。憧れだった。
表情にコンプレックスのある僕。
満面の笑みで話してくれる先生。
いつしか僕は教育大学にいた。
そうして幾度もの紆余曲折を経て、
とあるパソコン教室の片隅にいる。
僕はいま、うまく笑えているだろうか。
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このお話は、cocanという
コトコト交換プロジェクトで
「あなたが纏っている空気感を
日本の伝統色名でお伝えします」
というものを体験し、思い出した
僕の過去を綴ったものです。
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