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【#6ゼロ初級者とレッスンをしよう】欧州圏の方に起きやすい誤用4選
日本で日本学校で教えていた際は、主にアジア圏の方が多かったですが、オンラインレッスンを始めてから、欧州や欧米の人をメインに教えています。
(最も私がイタリアに居るという事もありますが)
非漢字圏と漢字圏では、やはり違いもありますが、英語と欧州言語とでも、違いがあるなと感じています。
そこで今回は、欧州言語話者に起きやすい誤用を4つまとめてみました。
【こんな人に読んでもらいたい】
・ヨーロッパの人とレッスンをしたい人
・ヨーロッパ言語話者の誤用を知りたい人
・英語との違いを知りたい人
ヨーロッパの日本語学習者について
アジア圏と比べると学習者数は減りますが、それでも日本語を勉強している人はいます。
ただ、アジア圏の人と学習レベルや目的は少し異なると思います。
レベルは?
初級や中級あたりが多い印象です。
もちろん、上級者もいますがJLPTでは、レベルが上がるにつれて、受験者数が減る傾向です。
参照:実施国・地域別応募者数・受験者数
目的は?
「趣味」で日本語を勉強している人が多めかな?と思います。
旅行で日本に行って好きになった
日本のアニメが好き などなど
日本の大学に行きたい、日本で就職したいという人は少数派です。
一度も日本に行った事のない人にも教えていたことがあります。
ですので、日常的に日本語を使う機会が少ない事が多いです。日本語はレッスンの時以外使わないという人も多くいます。
英語力について
欧州圏のゼロ初級者や初級者とのレッスンの際は、英語ができた方が有利になると思います。
もちろん、日本語のみで進められるのならその方が絶対に良いのですが、学習者さんから英語で質問される事もあるため、英語力はあった方が有利だと感じます。
また、ヨーロッパ言語が話せるのであれば、それはかなりプラスになると思います。
起きやすい誤用
では、ここから欧州圏の方に起こりやすい誤用を4つご紹介します。
当たり前ですが、これは絶対に起こるとか、全員がそうであるという訳ではありません。
そういう傾向にある、という程度でお考えいただければと思います。
①「H」は読まない
スペイン語やイタリア語では「H」は読みません。
例えば「Hotel(ホテル)」は「Hotel(オテル)」と読みます。
良かれと思ってローマ字で書いても「なんか違う...?」って事になりかねません。
②「J」の読み方
ドイツ語やイタリア語など「J」を「ジェイ」とは読まない言語があります。
(北欧もそうなのかもしれません。すみません。詳しくないです。)
例えば、「Japan(ジャパン)」は「Japan(ヤーパン)」となります。
「Ja(ジャ)」「Ju(ジュ)」「Jo(ジョ)」は「Ja(ヤ)」「Ju(ユ)」「Ju(ヨ)」と読みます。
「Jya(ジャ)」「Jyu(ジュ)」「Jyo(ジョ)」と書いた方が良いかもしれません。
③あいうえお
日本語では「あいうえお」ですが、欧州の言語の多くは「あえいおう」と母音の順番が異なります。
そのため、母語の影響により無意識に「あいうえお」を「あえいおう」と読んでしまう事があります。
私の経験では、「い」「え」の混乱が割と多めだと感じます。
ローマ字で「aiueo」と書いても「e」を「イ」と読む言語があるため、混乱が生じているように感じます。
④英語と似ている単語
ヨーロッパ言語は、英語と似ている単語もあり、推測ができる事があるのが良い点ですが、中には、似ている単語なのに意味が違う単語があります。
そのため、理解していると思っていても、実は意味を違って理解している事があります。
【過去にあった例】
ポルトガルの初級の方でした。
「Library(図書館)」と「bookstore(本屋)」でいつも混乱していました。
最終日に、やっと気づいたのですが、ポルトガル語やイタリア語では、英語の「図書館」「Library」に似た単語「Libreria」(イタリア語)」「livraria(ポルトガル語)」が、「本屋」となるため、「本屋」と「図書館」で混乱していたんです。
ヨーロッパの方とレッスンをしたい!
そんな方は、ヨーロッパ圏で有名なフリーランスサイト「fiverr」に登録してみてどうですか。
日本では、そんなに知られていないサイトだと思いますが、ヨーロッパで知られているサイトなので、利用者もヨーロッパ圏の方が多めだと思われます。(すみません、詳細は分かりかねます)
興味があったら、以前投稿した下記の記事を参考にしてみてください。
まとめ
今回は、欧州圏のゼロ初級者や初級者とレッスンをする際に、起きやすい誤用を4つご紹介しました。
あくまでも私の今までの経験ですので、これが全てではありませんし、絶対ではありませんので、この点ご理解ください。
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