『アフリカ通信環境の課題と未来』

〜世界のニュースをアフリカの視点から〜

 今回の記事は『アフリカ通信環境の課題と未来』について

Covid-19を経て、全世界でデジタル市場が急速に伸びた。アフリカも例外ではなく、音楽appや医療、農業に至るまでデジタル化が進んでいる。

しかし、アフリカが抱える通信環境の問題も浮き彫りになった。
2000年代に突入し、通信インフラの整備が進められたものの、未だ大陸の60%に当たる人々が通信料金などの様々な理由でインターネットに接続できていない現状がある。
※写真１はWorld Health Organizationより引用。

高額な設備投資を必要とする海底ケーブル、高額なモバイルデータ料金、急伸する通信需要、脆弱な資金力など、現在アフリカが抱える課題をどのように乗り越えてCovid-19後のデジタル戦略を進めていくのかに注目したい。

以下、アフリカの通信環境に関する記事3本

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ニュース①

『一部のアフリカ諸国でモバイルデータ料金が高額になっている』
マラウィではGDPの87%が1GBのモバイルデータ料金の支払いに充てられている。データ料金は3$/日という計算になり、世界的にもデータ料金が高額なアメリカの3.3$/日に次いで高い金額である。国連は通信コストがGDPの2％を超えないことを推奨しているため、高額なデータ料金は大きな課題となっている。

記事：DW.com (2020/3/11)
※写真はYanick folly/AFP/Gettyより引用

ニュース②

『アフリカの通信インフラストラクチャー』
急速化するデジタル経済により、2019年6月にはアフリカで5億人がインターネットにアクセスしていた。急伸していく需要に対して、海岸がある38カ国では海底ケーブルでの電波提供を行っているものの、高価な設備費用や建設費用が当事国の頭を悩ませている。この問題に対して、Facebookや現地通信企業は16カ国を覆う37,000kmの巨大海底ケーブルを建設する計画を発表した。

記事：Empower africa (2020/5/19)
写真はafricaincmag.comより引用

ニュース③

『アフリカの未来に向けたブロードバンドの民主化の必要性』
Covid-19を経て、アフリカの医療現場にもAIやIT技術が導入され始めた。しかし、このデジタル化推進における課題として、高額な通信費用があげられる。政府によって通信市場が独占されていることが原因であり、民間企業を交えた自由競争が求められている。
記事：the Africa report (2020/9/28)

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