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社会性が高くなる養育とは?〜自然体験と親子関係〜

私はまだ経験していませんが、身近な問題になりつつある子育て。

近年では教育の仕方も色々ありますし、私が幼少期の頃とは本当に何もかも変わってしまった。まさに情報社会、デジタル化が進む中で自然に触れる体験というのはどれくらい現代の子供たちの中に残っているのでしょうか。


そこで、「幼少期の自然体験と大学生の社会性との関係―親の養育態度をふまえて―」(研究論文、著:山本俊光、三井中央高等学校、2012.6.26)という論文を参考に自然が教育(成人への成長)に与える影響を考えていきたいと思います。

結果として、自然体験を多くしたグループは、空き地や駐車場、道路、路地などでも「ごっこ遊び」や「昆虫採集」「草花あそび」「ままごと・かくれんぼ」をしており、少ないグループより多くの場所で遊んでいることがわかりました。

また、自然体験を多くしたグループの親は、子どもに受容的で、美術館や観察会など社会教育に子どもを参加させ、しつけには厳しかったと結果が出ています。しつけの厳しさとは、親の我が子への関心が高く、社会教育の参加に関連するものという記載でした。

社会参加の経験が多いと、相手に共感したり、相手の立場を慮る、対人関係を円滑にする力を養う、礼儀を身に付ける、自分の考えで行動をするなどの社会性につながる経験が自然と増えていきます。


以上が文献にかかれていた内容です。

ここで、社会性が高くなるにはどんな親子関係を築いていけば良いのか。まとめてみましょう。

自然と触れ合う機会を増やす

都会でも、公園などは必ずあるはずですし昆虫や草花も日本ではどこにでもあります。

私は田んぼや畑の真ん中に家がありましたから、幼少期からきょうだいや友達、近所の子たちと一緒にままごとをしたり、缶蹴りをしたり、秘密基地を作って遊んでいました。

その御蔭かよくわかりませんが、社会性はある方ではないかと自負しています。

自然の中で遊ぶ良さは、虫などの生き物とふれあったり一人遊びではなく、誰かと遊ぶということがほとんどなので喧嘩したり、協力したり。

いろんな関係性を保ちながら同じ時間を共有するという体験を積むことが出来ます。

親子関係つくりへの影響

文献には、自然体験の分類で「魚釣り」「キャンプ」などの家族と出かけてでしか参加できないようなものもありました。そういった体験では、親が子供との時間を作り、一緒に遊んだり話し合う大切な思い出になるでしょう。

そのような機会を作ってくれたことに関して、子どもたちは「家族との時間を作ってくれた」「いろんな体験をさせてくれた」ときっと感じると思います。

その相互の関係性が親子の良い関係作りに繋がっていると考えられます。

一方的な干渉とはまた違った、相互的な関係作りというのがとても大事だと改めて感じました。


デジタルの時代だからこそ、自然とのふれあいというのは本当に大切だと思っています。

ゲームをするにしても、友人やきょうだいと対戦したりオンラインではなく、一緒の空間で行うことで大切な時間や思い出を共有することができる。オンラインでも繋がれるときも、リアルな体感やオフラインでの体験というのが精神的な成長や社会性の成長に大きく影響するのではないかと感じました。

ぜひ、お子さんがいらっしゃる家庭では自然を一緒に体感できる時間を作ってみて下さい。