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環境の変化によるメンタルヘルスへの影響
現代は、5年もすればデジタル環境が大きく変化します。今は、100年に1度の変革の時代とも言われてるほど、新型コロナウイルスによる大きな変化が起こり続けています。
しかし、人は基本的に安定しているときや変化しないこと環境に安心感を持ち、そういった環境を求めているものです。ライフステージが変わることで多少の変化はありますが、みなさんは適応能力を発揮して乗り越えていくでしょう。
それは、外の環境の変化によって受けた影響を心理的・社会的・身体的な不協和を調整することによって適応していきます。
今までの経験からストレス対処のパターンがあれば対応していけるのですが、変化が大きくなるとこれまでにない対処の方法が必要になります。そうすると、不協和を調整することが出来ずストレスとして内側に溜まっていきます。
このように大きすぎる変化はメンタルヘルスを悪化させ、ストレスによる不調を大勢の人に与えていきます。
では、どのようにしたら変化に対応していけるのでしょうか。
自分にない対処方法を教えてもらう
内側に溜め込まないように発散していく
認知のパターンを変化させ、外からの刺激に対して自分で対処できるようになる
自分にない対処方法を教えてもらう
自身の中の対処方法で考えても、パターンが決まっていたり数も限られてきます。
ネットやSNS、本などから知識を得て試してみるのもいいかもしれません。しかし、自分にあっているかどうかを判断する必要があるので、行ってみてもあまり効果がないものやお金がかかるものはあまりオススメしません。
あとは、ストレス対処の知識を多く持っている人に聞くこともよいでしょう。
心理学や精神福祉に通じている方にとっては専門分野になります。
内側に溜め込まないように発散していく
外の環境の変化により、心理面や身体的についていけなくなった場合にも内側の変化というのは自身では感じにくいものです。特に頑張りやの人や一人で解決しようとする人は、「まだ大丈夫」「ここで嘆いては情けない」「慣れればどうってことない」と自分に言い聞かせて頑張ろうとしてしまうこともあるのではないでしょうか。
そうしていくうちに、徐々にストレスは大きくなり対処しきれないで体調や精神面に大きく表出する事態にもなりかねません。
その前に、ぜひ”外在化”していただきたい。
ストレスの”水”がコップに並々注がれた状態ではいつ溢れてしまうかわかりませんが、他者に現状を伝えるだけでも、減っていきます。
そこで解決できなくてもいいのです。少しずつ減らして余裕を作ることが大切です。
認知のパターンを変化させ、外からの刺激に対して自分で対処できるようになる
他者に意見を求めたり、その都度調べてストレス対処方をみつけることも可能ですが、一番良いのは自身の対処できる幅を広げることです。
認知のパターンを変えることで、外的な刺激の受け取り方が変わります。10の刺激を今までは20で受け取っていたのが、5になるかもしれません。
人それぞれ認知のパターンや思考の癖がありますが、それに気づくことができればさらに視野を広げて考えることが出来るのです。
最後に、今は変化が大きな時代です。
これからの世の中を生きていく上では、必ずといっていいほど自身の再生能力「レジリエンス」がキーワードになっていくでしょう。
アップデートをし続けられないとどんどん社会にも経済的にも置いていかれてしまうのではないかと危惧しています。
みなさんも一緒にレジリエンスを高めて、自身で強く生きていける力を身につけていきましょう。