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5 「偽りの受容」ゴードン博士の「親業」で出会う博士の言葉 

ゴードン博士のご著書「親業 子どもの考える力をのばす親子関係のつくり方」(大和書房)から、私が1人の親として、また「親業」のトレーニングのインストラクターとして、気づきや感動した文章をシリーズでご紹介してます。


親のために書かれた多くの本のなかでいわれる「親は子供の一人一人に対し、同じ受容感情をもたなくてはならない」という考え方は、単に間違っているだけではなく、同じ自分の子供でも、一人一人に対して自分の受容の気持ちが異なることを経験した親に、罪の意識を感じさせてきた。(第2章 P22)

そこで、親は当然一貫性を欠く、日によっても、相手によっても、状況によっても感情が変わるのだから、ずっと同じやり方を貫けるはずがない。一貫性を保とうとすれば、親は正直でなくなる。(第2章 P25)

子どもの行動のすべてを受容できる親などいない。
(第2章 P26)

偽りの受容を続けると、長い眼でみると親子関係にとってもっと有害になることがある。ー中略ー 親の正直さ、誠実さを真面目に疑うようになるかもしれないことである。(第2章 P29)


一貫性が正しいことだと思い込んでいた私は、本心では「嫌だ」「困る」と感じていても、口から出る言葉は受容を装うような言葉を口にすることが多かったと思います。子どもは言葉にしていない親の本音を表情や声の感じから見抜いていたと思います。

例えば、自分が元気な時には子どもと一緒に外で遊ぶことを楽しめても、自分が疲れている時や時間がない時にはしたくないという気持ちになります。それはすごく自然なことなのに、本音を隠してイライラした態度をしながら子どもと外遊びをするようなことをしていました。


子どもはイライラしている親と遊んでも楽しくなかったことでしょうし、なぜイライラしているのか?自分は嫌われているのか?などの誤解さえ生みかねません。


むしろ、自分が疲れていることを正直に伝えた方が子どもにとっては理解しやすく、誤解も生まれないと思います。親は伝え方に気をつけて本音を子どもに伝えた方が信頼関係は深まることをゴードンメソッドを学んで実感しました。

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