10 「能動的な聞き方」ゴードン博士の「親業」で出会う博士の言葉
ゴードン博士のご著書「親業 子どもの考える力をのばす親子関係のつくり方」(大和書房)から、私が1人の親として、また「親業」のトレーニングのインストラクターとして、気づきや感動した文章をシリーズでご紹介してます。
人と人の間のコミュニケーションがしばしばうまくいかないのは、受け手が送り手のメッセージを誤解し、しかも誤解があることにどちらも気づかないからである。(第3章P58)
能動的な聞き方は、メッセージの受け手(親)が、送り手(子供)のメッセージだけを注意深く聞くので、自分の思考や感情を、一時中断させた状態が要求される。それは正確な受信を強制されるからだ。親が子のメッセージを子どもの意味するとおりに理解するためには、子どもの立場(子供の現実世界)に自分をおいてみないなければのらないし、そうしてはじめて、送り手が意図するメッセージの意味を理解することができる。
能動的な聞き方のフィードバックの部分は、親のほうで、自分の聞いたことの正確さを最終的に確認することである。(第3章P61)
聞くという行為は日常的に無意識にしていることなので、聞くことについての深い意味を25年前に「親業」で初めて学びました。まさに、目からウロコが落ちる思いでした。
子どもの話は聞いていると思っていましたが、振り返ってみると訊く、尋ねることを多くしていたように思います。
また、聞いたとしても、自分の聞きたいように聞き、思い込みや私の判断を優先して聞いているので、そこに誤解があることなどに頓着していなかったのだと思います。
学んでみて、相手の思いや考えを聴くことの大切さは頭では理解できましたが、実際の生活の中で実践できるようになるまでは時間がかかりました。トレーニングの必要性をヒシヒシと感じました。
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