ちょっと元気が出る魔法。
木曜日。
今週の仕事も残り2日。疲れが出てきたけど、もうちょっとがんばりたい。
そんな雨の朝。屋根のあるバス停で、定刻を過ぎたバスを待つあいだ。
マスクの下の口角をキュっとあげてみる。
自然と肩の力が抜けて、背筋が楽に伸びた気がした。
視界がやわらかくなって、ちょっとだけやさしい気持ちでものごとを見られる気がした。
わたししか知らない、マスクの下のほほえみ。
誰かに何かを伝えるでもなく、媚びるでもない、自分だけのほほえみ。
なんとなく、良い下着を着けて過ごしている感覚と似ているな。
周囲の状況にとらわれず、「わたし」のままでいたいとき。
自分が自分に味方してくれるような、あたたかい勇気がわいてきます。
今日もマスクの下の口角をあげて。
いってきます。