
【翻訳】インドネシアのスマートキオスクスタートアップ、シリーズBでLINE等から30億円調達。
この記事はTECH IN ASIAにて2019/1/21に投稿された「Smart kiosk startup Warung Pintar raises $27.5m series B round from Line, others」の翻訳記事です。原著:Smart kiosk startup Warung Pintar raises $27.5m series B round from Line, others
インドネシアでスマートキオスクを提供するWarung Pintar(ワルン ピンタル)は、シリーズBラウンドで2,750万米ドル(約30億円)を調達したと発表した。募集額以上に資金を集めた今回のラウンドにはEV Growth (East Ventures、SMDV、YJ Capital による共同のVC)、LINE Venturesや東南アジアのタクシー配車ユニコーンGrabのモバイル決済パートナーであるOvoが参加した。
今回の調達に関して、Warung Pintarの共同創設者兼CEOであるAgung Bezharie Hadinegoro氏は、次のように述べている。
「私たちは、インドネシアの小売業界で小規模小売が競争上の優位性を持ち、より良い経済を彼ら自身のために築くことができるように、引き続き小規模小売の変革に努めます。」
↑実際のスマートキオスクの様子。
Warung Pintarは、インドネシアでは「スマートキオスク」を意味し、マイクロ起業家、または従来屋台をしていたパートナーと呼んでいる人々によって管理されるデジタル対応のプレハブ式キオスクを開発している。 CEOのHadinegoro氏は、Warung Pintarは平均してパートナーの収入を41%増加させたと主張している。
2018年1月に2つのキオスクで始まったスタートアップが、現在、ジャカルタ周辺に1,150のキオスクを持っています。 昨年12月からジャカルタを越えて拡大しており、2019年の終わりまでに5,000以上のキオスクを持つことを目指している。
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ちょっと寄り道(スマートキオスクって?)
*この部分は翻訳元の記事には含まれていません。
インドネシアに訪れたことがある方はご存知の屋台。日本で例えるなら駅構内にあるキオスクに近しいものと捉えていただけるとわかりやすい。日本のキオスクが焼きそばやスープも作れるようになったスタイルがインドネシアのキオスク、warung。スマートキオスクには客がスマホの充電ができる充電スポットやWi-fi、監視カメラが搭載されている。こんなに便利で再現性の高いキオスクがジャカルタだけで既に1,150もあるのだ。
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Warung Pintarは、インドネシアのVC、East Venturesの社内プロジェクトとして始まった。 同社のパートナーのWillson Cuaca氏はこのスタートアップの会長も務めている。Cuaca氏は今回のラウンドに対して以下のように述べている。
「Warung PintarはEast Venturesのポートフォリオの中で最も急成長しているスタートアップの1つであり、今回のラウンドは非常に早く終了しました。 我々は、このラウンドの資金が事業成長、採用を促進し、そして最も重要な、社会に大きな影響を与えることを願っています。」
同社は、2018年8月にLINEやVertex Ventures(シンガポール政府が所有する投資会社Temasek Holdingsの支援によりできたVC)などから400万ドル(約4億3千万円)を前回のラウンドで調達した。 また、Go-Jekと提携して、Go-Jekが提供する決済事業であるGo-Payを利用したキャッシュレス決済を提供している。